収入が多くて権限(権力)をふるえる仕事を選びがちな人々

think-slowly_satan-make-people-busyそれゆえ,自分の周囲の環境としっくりいっていないと思う若者は,職業を選択するにあたっては,たとえそのために収入がかなり減るとしても,可能な場合はいつでも,気性の合った仲間づくりの機会を与える仕事を選ぶように努めるべきである。しばしば若者たちは,そのようなことが可能だということをほとんど知らない場合が多い。なぜなら,彼らの世の中についての知識はひどく限定されており,わが家で憤れている(その家の)偏見が世の中全体に行き渡っている,と思いこみやすいからである。
出典:ラッセル『幸福論』第9章「世論に対する恐れ」
https://russell-j.com/beginner/HA19-030.HTM

Wherever possible, therefore, young people who find themselves out of harmony with their surroundings should endeavour in the choice of a profession to select some career which will give them a chance of congenial companionship, even if this should entail a considerable loss of income. Often they hardly know that this is possible, since their knowledge of the world is very limited, and they may easily imagine that the prejudices to which they have become accustomed at home are world-wide.

[寸言]
no-use-over-spilit-milk_blood-alsoしかし、給料(賃金)が高いとか、権限(権力)をふるえそうな仕事や職業を選ぶ人が少なくない。それで一生後悔しない人はいいが、お金のかわりに自分の自由時間をほとんど奪われるような仕事につくと、年をとってから後悔しがちである。
勇気が必要。
自分は間違っていないと思ったら,リスクがあっても,やってみる価値がある。たとえ失敗したとしても,若いうちならやり直せる失敗するよりも,あの時トライすべきだったと,いつまでも後悔するよりはましであろう。