大学にあがるまで自分は一生不幸な人生を送るだろうと思っていたラッセル

kaisin 私は、大人になったら数学で何か重要なことをなそうという決意によって、精神的に支えられた。しかし、私は、(心から)親しくなれる相手、即ち、いかなる思想であれ、自由に私の考えを述べることができる相手、にめぐり会えるなどとは思わなかった。また、私の人生の一期間でも、大きな不幸からまぬがれることができるだろうとは期待してもいなかった。(漫画:梅田梅太郎氏に提供していただいたもの
★ 漫画の全体 http://russell-j.com/beginner/BR-COMIC.pdf )

I was upheld by the determination to do something of importance in mathematics when I grew up, but I did not suppose that I should ever meet anybody with whom I could make friends, or to whom I could express any of my thoughts freely, nor did I expect that any part of my life would be free from great unhappiness.
出典: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1, chap. 2, 1967]
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/AB12-150.HTM

[寸言]
PHOTO07-W大学に入学し、幸い、生涯の友を得ることができた。そして、ケンブリッジ大学のトリニティ・コレッジが世界中で最も居心地のよい場所であると思うようになったが、それも、第一次世界大戦の時、反戦の署名をしていた同僚の多くが主戦論にまわり、ラッセルは孤立することになって打ち砕かれ、ケンブリッジ大学にも「知的誠実性」に限界があることを知り愕然とすることになる。(写真はラッセルが学んだトリニティ・コレッジの正門、1980年夏に松下撮影)