「平和擁護=非国民」として糾弾された時代-いずれまた日本でも!?

XENOPHOB (★第一次世界大戦中★におけるラッセルの発言)
我が国の軍国主義者たちは,兵士に投票権を与えることに反対し,成功しています。しかもあらゆる国々において,戦争で疲労しているのは敵側の兵士だけだと一般市民に思い込ませようとしています。殺害された若い人命の毎日の犠牲が,ほとんど耐え難いほどの恐怖となっています。しかし,あらゆるところで,平和を擁護することは兵士たちへの裏切り行為だとして,はげしく非難されます。あらゆる人々のなかで,兵士たちはとりわけ平和を望んでいるのにもかかわらずです。
(イラスト:Bertrand Russell’s The Good Citizen’s Alphabet, 1953))

Our militarists have successfully opposed the granting of votes to soldiers; yet in all the countries an attempt is made to persuade the civilian population that war-weariness is confined to the enemy soldiers. The daily toll of young lives destroyed becomes a horror almost too terrible to be borne; yet everywhere, advocacy of peace is rebuked as treachery to the soldiers, though the soldiers above all men desire peace..
出典: The Autobiography of Bertrand Russell, v.2, chap. 1, 1968]
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/AB21-220.HTM

[寸言]
今年の秋の叙勲者には自衛隊の関係者が増えている。特に,外国人への旭日大綬章授与者には米国の軍事関係者(アーミテージ、ラムズフェルドその他)がとても多い。(大量破壊兵器をイラクが持っていると決めつけて)イラク戦争を主導した人物であっても,日米軍事同盟関係の主要人物であれば(70歳を越えれば)自動的に叙勲対象になる現実