ChatGPT との対話 – 翻訳ではあまり嘘をつかない

<ChatGPTへの質問>
 以下の英文は、バートランド・ラッセル(Bertrand Russell)が1944年に発表した論文です。 “Reply to Criticisms”というタイトルで”The Philosophy of Bertrand Russell, p.681-741に収録されています。DeepL や Google 翻訳による日本語訳を参考にして、以下のように訳してみました。哲学をあまり学んだことがない人でも理解できる、わかりやすい日本語に訳してください。

<ラッセルの英文>
But the word “verifiables” is capable of meaning something wider than “things that human beings experience,” and does mean something wider in the ordinary usage of science. Science, when it believes itself to have established a causal law, allows itself to believe in things which cannot be observed, and so does common sense. We conclude without hesitation that so-and-so is angry when he behaves in a certain way, although we cannot observe his anger. In a sense, an entity may be said to be “verifiable” when it has been inferred in accordance with the recognized canons of scientific method.

<私の日本語訳>
 しかし、「検証可能」という言葉は、「人間が経験するもの」よりも広い意味を持つことが可能であり、科学の通常の使用法ではより広いものを意味する. 科学は、因果律を確立したと信じるとき、観察できないものを信じることを許容する。常識も同様である。 ある人が怒っていることを外見から観察することはできないけれども、その人がある一定のやり方で振る舞うとき、私達は躊躇することなく、彼は怒っていると結論付ける。 ある意味で、あるもの(an entity 実体)が認められた科学的方法の規範に従って推論された場合、「検証可能」であると言ってよいだろう。

<ChatGPTからの回答>
「検証可能」という言葉は、「人間が経験するもの」という意味以上の広い意味を持つことができ、実際に科学の通常の使い方ではより広い意味で用いられています。科学は因果関係を確立したと信じる場合、観察できないものを信じることを許容しますし、常識も同様です。たとえば、ある人が怒っていることを直接観察することはできませんが、その人がある特定の行動をとるときには、私たちは彼が怒っていると結論付けます。ある意味では、科学的な方法の規範に従って推論された場合、「実体」と言えるものは「検証可能」であると言えます。
 ↑ 哲学についてあまり詳しくない人でも理解できるようになるように訳しました。

<ChatGPTへの質問2>
 an entity はイタリック体になっていませんが、“「実体」と言えるもの”と意訳(意味をとった訳し方)されていますね。この部分だけが今ひとつしっくりいきません。最後の一文はこういった訳し方しかできないのでしょうか?
 
<ChatGPTからの回答2>
 ご指摘ありがとうございます。確かに「an entity」はイタリック体で示されるべき表現です。また、「実体」と訳すのは意訳になる部分ですね。より直訳的には「あるもの」と訳すことができます。最後の一文は、より直訳的には「科学的方法の認識された規範に従って推論された場合、『検証可能』と言える」となります。ただし、この文脈での「実体」という表現も許容される場合があるため、訳文に反映されたのかもしれません。より直訳的な表現に変更することで、より正確な意味を伝えることができます。//

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