世界的な「学級崩壊」 - XX first(◯◯ファースト流行り)

私は,人類の文明改善され続けると考えたいが,時々起こるように,まったく逆の考えにとらわれると憂鬱になる。(しかし)今日,当面の見通しが幾分暗い時には,より遠い将来のことを考えると,しばしば元気づけられる

I like to think that civilisation will continue to improve, and the opposite thought when it comes, as it sometimes will, is depressing. In these days, when the immediate outlook is somewhat gloomy, the thought of a more distant future is often cheering.
出典: Taking long views,Mar. 30,1932. In Mortals and Others, v.1, 1975.]
詳細情報:https://russell-j.com/LONGVIEW.HTM
sekaitekina_gakkyu-hokai
 <寸言>
どこの国でも,どこの地域でも,「◯◯ファースト」と言っておけば人気がとれるようになってしまった。一見、大衆に呼びかけているように見えてそうでない場合が多い。「アメリカ・ファースト」と愛国心をあおっているトランプも、以前は「自分の会社ファースト」であった。トランプはビジネスに明るいと言っても,他社を出し抜いて自社の利益を最大化するのと、一国全体を繁栄させるのとはかなり異なっている

一転,世界全体で見れば、他国は他社であり、自国(自社)の利益を第一に考えて力で他国(他社)をねじ伏せて従わせようとすれば、アメリカに短期間の繁栄をもたらすであろうが、数年すれば世界に大きな被害を与えることになるであろう。

どこの国も「◯◯ファースト」とさけんで腕力でみずからの欲求を通そうとしていったら、弱肉強食の世界になるだけであり、弱小国のなかの弱者はテロリストとなって、強国(強者)に復讐をすることになるのではないか?
Utopia_City