広大な風景に接することで幸福を感じるラッセル

私は広大な地平線や視界を遮るものがない日没の光景を見慣れて成長した。そのため,それ以来ずっと,その両方なしではけっして幸福に暮らすことはできなかった。

I grew accustomed to wide horizons and to an unimpeded view of the sunset. And I have never since been able to live happily without both.
出典: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1, chap. 1, 1967
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/AB11-040.HTM

<寸言>
ラッセルは田舎が好きだったが,それは祖父の屋敷であるペンブローク・ロッジでの暮らしによって培われたものと思われる。ペンブローク・ロッジには11エーカに庭がついており、その西側から(現在のヒースロー空港に向けて)広大な景色が望めた。Beacon Hill School (ラッセルが一時期経営した幼児学校)からも,ラッセルが晩年に住んだ自宅(Pras Penrhyn)からも広大な景色が望めた。贅沢な望みだとも言えるが・・・。
2枚の広大な風景を臨む写真をご覧ください。

1)ラッセルが3歳から18歳まですんだ屋敷(Pembroke Lodge)の庭から西側(ヒースロー空港側)を臨む
http://russell-j.com/cool/MATU04.HTM
PHOTO04B

2)晩年に住んだ北ウェールズの自宅(Plas Penryhn)の庭から西側(ポートマドック方面)を臨む
http://russell-j.com/cool/MAKINO05.HTM
PLAS05