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不都合な事実や真実は子供に知らせたくない親や為政者

sidehara_shougen-kaizan 真の美徳は,力強く,真実から目をそらさぬものであって,綺麗事だらけの空想ではない。我々は教職に就く者に様々な制限を設けてきたので,今日教職を仕事として選ぶ男女は,大分部,現実との接触を恐れる人々に限られてしまっている。我々がこのような政策をとる理由は,自分達大人には現実との接触が有益だったことが分っているのに,子供が現実と接触することが良いと思う勇気ある人が少ないからである。

rekisi_wo_shusei_abe-sinzoReal virtue is robust and in contact with facts, not with pretty-pretty fancies. We have chosen to hedge round the profession of teaching with such restrictions that, in the main, those who choose this profession are men and women who are afraid of reality, and we have done this because, while many of us recognise that contact with reality has been good for us, few of us have the courage to believe that it is good for our children. This is the fundamental reason why education, as it exists, is so unsatisfactory.
出典: Does education do harm? (written in Feb. 17, 1932 and pub. in Mortals and Others, v.1, 1975.)]
詳細情報:https://russell-j.com/EDU-HARM.HTM

<寸言>
abe_utsukushikunie02たとえば,教科書検定など本当に必要か? 特に,歴史教科書の検定は「国民」にとって必要だろうか? 必要であるとするならば,国際的な委員会を組織して「標準世界史」を作り,その記述内容を前提として,それぞれの国で(世界史成立以前の)「各国史」と(世界史成立以後の)地域史としての「各国史」を作ればよいのではないか。

教員を萎縮させる制度や教員評価((例:「政府や政権/与党」の批判厳禁)はよくない。
愛国主義的な考え若者に植えつけるための歴史教科書の検定,「いじめの問題の解決」を隠れ蓑にした教育委員会制度の改悪,大学院における教員の再教育を利用した教員の管理の強化,過重労働をせざるをえないやり方等々。

まず良い習慣を身につけるのが大事 -意志力の強調より前に・・・

aikoku-onna_seijikatachi 私は,意志によって恐怖心をコントロールすることだけが唯一の真の勇気だとは思わないし,それが最上の勇気だとさえ思わない。近代の道徳教育の秘訣は,以前は自制と意志(の力)によって生み出された(または生み出そうと試みられた)結果を,良い習慣(を身につけること)によって生み出す点にある。
意志(の力)による勇気は,種々の神経障害を引き起こすが,それについては「戦争神経症(砲弾ショック)」が多数の事例を与えている。抑圧された恐怖心が,内観によっては認識できないような仕方で,無理矢理に表面に出てきたのである。

I do not regard control of fear by the will as the only true courage, or even as the best form of courage. The secret of modern moral education is to produce results by means of good habits which were formerly produced (or attempted) by self-control and will-power. Courage due to the will produces nervous disorders, of which ” shell-shock ” afforded numerous instances. The fears which had been repressed forced their way to the surface in ways not recognizable to introspection.
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2:Education of character, chap. 4: Fear.
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/OE04-100.HTM

<寸言>
意志の力によって強制するよりも前に良い習慣を無理なく身につけることの方が大切。

aikoku-yochien 論理的思考能力が乏しくて相手を説得できる自信がない者は、権力(地位の差)によって相手を押さえつけ、相手が納得しないことでも強制してやらせようとする。その際には、相手に「意志力」を求めることが多い。
道徳教育によって、若者に、体制従属の保守的な考え方愛国心を教え込もうとする為政者も「意志力」の重要性を強調する。

本物の涙と嘘泣き-区別できる時や人物と区別しにくい時や人物

nonomura_gokyu しかし,赤ん坊が本当に苦痛を感じている場合は,可能であれば,その苦痛を取り除いてやらなければならないので,泣くことが快い結果と結びつくようになることは不可避である。それゆえ,間もなく,赤ん坊は,身体の苦痛を感じるからではなく,快楽が欲しいために泣くようになる。これこそが,赤ん坊の知性の最初の勝利の一つである。

But since any real pain that the child may be suffering must, if possible, be removed, it is inevitable that crying should come to be associated with pleasant consequences. The child therefore soon begins to cry because it desires a pleasure, not because it feels a physical pain ; this is one of its first triumphs of intelligence.
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2:Education of character, chap. 3: the first years.
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/OE03-050.HTM

<寸言>
赤ん坊や小さい子供の場合は,「身体の苦痛を感じるからではなく,快楽が欲しいために泣くようになる。」というのも理解したり寛容の心で対応できます。
usonaki_joyu しかし,大人になってもこのやり方(「泣きによる騙し」のテクニック)の上手な人がいますので,それは助けてあげるべき本当の窮状か,あるいは(半分は)演技か,どちらであるか見抜くことができる推理力や判断力を養っておく必要があります。
野々村議員の号泣嘘泣きだと判断できても,美人(特に,自分の好きなタイプ)の嘘泣きをあなたは見ぬくことができるでしょうか!?

自力で考えること -「有識者」を悪用して全て決められては困る

seizentaii_katayotteiru02 私たちの日常活動の大部分は,協調的であるべきであり,協調は本能的な基礎を持っていなければならない。にもかかわらず,私たちは皆,自分が特によく知っている事柄については自力で考えられるようになるべきであり,また,自分が大切だと信じている場合には,たとえ人気のない意見でも公言する勇気をもっているべきである

The bulk of our ordinary activities must be co-operative, and co-operation must have an instinctive basis. Nevertheless, we should all learn to be able to think for ourselves about matters that are particularly well known to us, and we ought all to have acquired the courage to proclaim unpopular opinions when we believe them to be important.
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2: The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-220.HTM

<寸言>
世の中の複雑化にともない,現代ではそれぞれの分野の専門家(有識者/学識経験者等)でなければよくわからないことが増えてきている。それを良いことに、政府や官庁や自治体などでは「有識者会議」(からなる第三者委員会)などが設けられ、その答申や提言を尊重してものごとが決められることが多くなっている。
abe_manuplate 大方の国民もそういった提言や意見を尊重することになりやすいがここには非常に大きな危険がある。政府などが自分たちに都合のよい人々(有識者!)を選んで有識者会議などを設置し、為政者の望む提言や意見を言わせるという事態が多くなってきている。天皇の生前退位の問題に関する有識者会議などはその典型であろう。有識者会議が意見を求めた専門家の人選は非常に偏っていると言わざるを得ない。安倍総理の後ろ盾となっている人物が多すぎる。

服従のお返しに安心感やご褒美を与える

Shinzo Abe, president of the Liberal Democratic Party (LDP), is applauded after being elected Japan's prime minister at the lower house of parliament in Tokyo, Japan, on Wednesday, Dec. 26, 2012. Japan's lower house confirmed Abe as the nation's seventh prime minister in six years, returning him to the office he left in 2007 after his party regained power in a landslide election victory last week. Photographer: Haruyoshi Yamaguchi/Bloomberg *** Local Caption *** Shinzo Abe
Shinzo Abe, president of the Liberal Democratic Party (LDP), is applauded after being elected Japan’s prime minister at the lower house of parliament in Tokyo, Japan, on Wednesday, Dec. 26, 2012. Japan’s lower house confirmed Abe as the nation’s seventh prime minister in six years, returning him to the office he left in 2007 after his party regained power in a landslide election victory last week. Photographer: Haruyoshi Yamaguchi/Bloomberg *** Local Caption *** Shinzo Abe

あらゆる種類の知的体系--キリスト教(注:宗教),社会主義,愛国主義など--は,孤児院のように,服従のお返しに’安心感’を与えようと待ち構えている。自由な精神生活は,何らかの信条(教義)に包まれた生活のように,暖かく,快適で,愛想のよいものではない。外で冬の嵐が吹きすさんでいる間は,信条のみが,ヌクヌクとした炉端にいる感情を与えてくれる。

All sorts of intellectual systems – Christianity, Socialism, Patriotism, etc – are ready, like orphan asylums, to give safety in return for servitude. A free mental life cannot be as warm and comfortable and sociable as a life enveloped in a creed: only a creed can give the feeling of a cosy fireside while the winter storms are raging without.
* cosy = cozy (adj.):居心地の良い
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2: The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-210.HTM

<寸言>
abe_manuplate 政治の世界においても,宗教の世界においても、経済の世界においても、服従をする者「安心感」を得ることができる。自分の頭で考えることをやめ,上位の者(特に、各組織における権力者)に従ってさえいれば,それほどひどいことにはならないだろういう,人生に対する「守りの」姿勢
純真な子供の時には考えられないような態度を,社会的圧力に負けて「連戦連敗」を重ねることによって身に着けていく。

権力を持っている私(あるいは私たち)に従順であれば、安定した暮らしをできるだけ保障しよう、しかし、反抗的な態度をとるようなら、支援しないので、勝手に苦しみなさい・・・
そうして、権力者の「真意」に気づき、一度権力に従順になると、後はずるずると頼るようになる。

「精神の自由」を犠牲にして安定を求める人々が少なくない。間違った信条でも、信じている限り(あるいは、信じているふりをしている限り)一時的な安心感を得ることができる。

勇気は,知的誠実さにとっても,不可欠

abe_susitomo01 勇気は,肉体上の英雄的資質と同様に,知的誠実さにとっても,不可欠である。

Courage is essential to intellectual probity, as well as to physical heroism.
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2: The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-210.HTM

<寸言>
権力に従順な勇気のない人々田崎スシロー氏始めとした安倍総理の食客たち、総理の言うことを鸚鵡のように繰り返す現在の多くの自民党議員、多くのマスコミ、その他いろいろ・・・)

黒を白と言う知的不誠実さ知的な勇気のなさ(自分より力のない者の言うことは無視するくせに、権力者の言うことには従順なだけでなく、権力者の言いそうなこと(考えそうなこと)を忖度し、ご機嫌とりの「ヨイショ」の発言をされる方々)。

「知性」とは知識を獲得する知的能力や獲得したいという感性(があること)

「知性」という言葉は,正確に言えば,すでに獲得された知識よりも,知識を獲得する知的能力をさしていることは,疑問の余地はない。しかし,この才能は,ピアニストや曲芸師の才能と同様,訓練なしに獲得されるとは考えられない
abe_under-control もちろん,知性を鍛えないやり方で情報を伝達することは可能である。可能なだけではなく,容易であり,現にしばしば行なわれている。しかし,情報を伝えずに,あるいは少なくとも知識を獲得させようとしないで,知性を鍛えることはできない,と私は信じている。しかも,知性なしには,複雑な現代世界は存続することができないし,進歩することはなおいっそう可能でない。
それゆえ私は,知性の涵養教育の主目的の一つと考える。これは,陳腐な言い方と思われるかもしれないが,実はそうではない。正しい信念だとみなされているものを教えこみたいという欲求のために,教育者は,知性の訓練に対してあまりにもしばしば無関心になった。

abe_rekisi-netuzo_self-deceptionNo doubt the word ‘intelligence’ properly signifies rather an aptitude for acquiring knowledge than knowledge already acquired.; but I do not think this aptitude is acquired except by exercise, any more than the aptitude of a pianist or an acrobat. It is, of course, possible to impart information in ways that do not train intelligence; it is not only possible, but easy, and frequently done. But I do not believe that it is possible to train intelligence without imparting information, or at any rate causing knowledge to be acquired. And without intelligence our complex modern world cannot subsist; still less can it make progress. I regard the cultivation of intelligence, therefore, as one of the major purposes of education. This might seem a commonplace, but in fact it is not. The desire to instil what are regarded as correct beliefs has made educationists too often indifferent to the training of intelligence.
出典:On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2 The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-180.HTM

<寸言>
知識人」というのは,単に知識をいっぱい持っている人を指すわけではない。知識をいっぱいもっていても「知性」を感ずることができない人は少なくない。百科辞典的な知識を多くもっている人よりも,発想力・理解力にすぐれ,難しい物事をわかりやすく他人に説明できる人こそ「知性」があると言える。
それにしても,「知性」や「智恵」のある「知識人」は少なくなり,似非知識人が増えつつあるように思われるが気のせいだろうか。過去の偉大な人間に学ぶよりも,まず自分の考えを主張したがる人間が増えてきている。たとえばブログの流行は,「読む人よりも書く人の方が多い」現実?を例証していると言うひとがいるが,いかがであろうか。

被支配民族に対する抑圧が黙認されている根本的な理由

Cartoon boss man looking greedily at a pair of money bags.
Cartoon boss man looking greedily at a pair of money bags.

科学,遠隔地の人びとの生活に対する私たち(現代人・人間)の影響力を非常に増大させたが,その人たちに対する私たちの共感(力)を増大させなかった。
仮に,あなたは,上海で綿糸・綿布を製造している会社の一株主だとしてみよう。あなたは多忙で,投資を行うにあたっては専門家の助言に従っただけであり,上海にも綿糸・綿布にも関心はなく,ただ配当金に関心があるだけかもしれない。しかし,あなたは罪のない人びとを大虐殺するに至る力の一部となり(権力に加担することになり),しかも,もし幼い子供たちが異常かつ危険な仕事を強いられなければ,あなたの配当金は消えてしまうだろう。(しかし)あなたは気にしない。なぜなら,あなたはその子供たちに会ったことも,抽象的な刺激で心が動かされることもないからである。
これが,大規模な産業主義が非常に残酷であり,被支配民族に対する抑圧が黙認されている根本的な理由である。抽象的な刺激に対する感受性を養う教育が行なわれるならば,そういった状況は存在しなくなるだろう。

Science has greatly increased our power of affecting the lives of distant people, without increasing our sympathy for them. Suppose you are a shareholder in a company which manufactures cotton in Shanghai. You may be a busy man, who has merely followed financial advice in making the investment; neither Shanghai nor cotton interest you, but only your dividends. Yet you become part of the force leading to massacres of innocent people, and your dividends would disappear if little children were not forced into unnatural and dangerous toil. You do not mind, because you have never seen the children, and an abstract stimulus cannot move you. That is the fundamental reason why large-scale industrialism is so cruel, and why oppression of subject races is tolerated. An education producing sensitiveness to abstract stimuli would make such things impossible.
出典:On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2 The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-170.HTM

<寸言>
https://www.youtube.com/watch?v=KpNmRhaBazc
uniqlo_chugoku-zankoku ユニクロなど、日本の国際企業(多国籍企業)中国その他世界中に進出している。人件費が安い国で生産し、我々に安価で上質な衣類などを提供してくれる。
しかし、1年くらい前だったか,ユニクロの中国にある関連会社が中国人を搾取している実態が報道された。それは氷山の一角であり、世界の大企業は、後進国の人々に恩恵を与えるだけでなく、搾取などの被害をもたらしている。
そういったことが露見するのは一部だけであるので、我々は、間接的に世界中の後進国や発達途上国の人々に苦しみを与えていることを知らずにすんでいる。知らなければ責任をとりようがない(=責任をとらなくてよい)ということであるが、知ろうとすれば知ることができないわけではない。

近代科学-特に自然科学は,時間的及び空間的に人間の知的世界を急速に拡大させた。知的世界の拡大は多くの事物に対する理解力・可能性を拡大するが,人間の他者に対する同情心や共感力を必ずしも拡大してこなかった。たとえば,核物理(の応用研究)を例にとれば,原子力の平和利用,核兵器の開発など,自然に対する人間の力を増大させたが,(日本の)被爆者の苦しみに対する共感(思いやり)を増大させてこなかった。ラッセルがここで言っているのは,知的理解による共感力(想像力)の拡大である。従って,被爆者を直接知らなければ共感(思いやり)など持てないというのは的ハズレであろう。

恐怖心の克服 - 「長いものにまかれろ」ではなく・・・

feeding_politician 「何か怖いことがない限り,常に本当のことを言いなさい」というのが,私が幼年時代に教え込まれた格言であった。私は,このような例外を認めることはできない(=怖い時でも本当のことを言うべきである)。恐怖は,行動だけでなく,感情においても克服されなければならない。しかも,意識された感情だけでなく,無意識の感情においても同様に克服されなければならない。
貴族主義的な道徳律を満足させる(だけの)恐怖に対する単なる外面的な勝利は,意識下で働く(作用する)恐怖の衝動を残し,恐怖の申し子として認識されない’邪悪なねじれた反応‘を生じさせる。

‘Always speak the truth except when something frightens you’ was a maxim taught to me in childhood. I cannot admit the exception. Fear should be overcome not only in action, but in feeling; and not only in conscious feeling, but in the unconscious as well. The purely external victory over fear, which satisfies the aristocratic code, leaves the impulse operative underground and produces evil twisted reactions which are not recognised as the offspring of terror.
出典:On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2 The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-130.HTM

<寸言>
fear-oikaketekuru 不合理な恐怖心を持つのはよくない。だからといって,そのような恐怖を持つようになる原因-心理的なものも含む-を理解しないで,ただ単に精神主義的な「勇気(蛮勇)」でもって恐怖心を押さえ込むのはよくない。そのように無理やり意識下に押さえ込むと,他人に対する無意識的な残酷な態度など,恐怖心はねじれた邪悪な発露を見つけだす。それゆえ,恐怖心は,意識された感情だけでなく,無意識の感情においても同様に克服されなければならない。

年とってからの不幸-自分に関係ないことに興味なし(孫のこと以外は・・)

rojinsei_utubyou 人間は,(しだいに活力の衰えとともに)自分のことに注意を奪われ,見たり聞いたりすることや自分に直接関係のないものに興味を抱くことができなくなる。これは,人間にとって非常に不幸なことである。なぜなら,それは,よくて退屈を,悪くすれば憂鬱症を伴うからである。

gca_sacrificeHuman beings are prone to become absorbed in themselves, unable to be interested in what they see and hear or in anything outside their own skins. This is a great misfortune to themselves, since it entails at best boredom and at worst melancholia; it is also a fatal barrier to usefulness, except in very exceptional cases. Vitality promotes interest in the outside world; it also promotes the power of hard work. Moreover, it is a safeguard against envy, because it makes one’s own existence pleasant. As envy is one of the great sources of human misery, this is a very important merit in vitality.
出典:On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2 The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-110.HTM

<寸言>
(これは以前投稿したと思いますが、再録します。)
年をとってからの,短い楽しみ、長い退屈

活力が悪い方向に向けられると不幸な結果を生むが,概ね,活力人間にとってよい性質である。子供の頃は大体活力にあふれているが,教育や躾によってしだいにおとなしくなり,年とともに活力が少なくなっていく。日本の場合は受験の影響がかなり大きいと思われるが,周囲の目を気にする国民性も大きな影響を与えている。逆に言えば,いろいろなことに興味が持てれば,活力の減退を少なくすることができる。