博愛・人類愛 対 国家主義

 人間性の中には、努力なしで自我を超越させてくれるものがいくつかある。そのなかで最もありふれたものは、愛(情)であり、とりわけ親の(子供に対する)愛である。それは、一部の人においては、(その対象が)人類全体を包含するくらい一般化されている。

There are certain things in human nature which take us beyond Self without effort. The commonest of these is love, more particularly parental love, which in some is so generalised as to embrace the whole human race.
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2: The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-150.HTM

<寸言> ★自衛隊に全国民が
 マザー・テレサのように,慈愛に溢れた人もいれば、◯◯のように,(支配層の子弟以外の)国民は国家のための道具にすぎない(そういって悪ければ、国家につくすことが国民の第一の使命だ)と考える権力者(特に政治家)が少なくない。