積極的意見を持っている世界の指導者は愚か者ばかり?

3baka-leader_putin-kim-trump_02 現代(=第二次世界大戦前夜の1930年代)においては,積極的意見の持主は,非常に愚かなために自分の意見が馬鹿らしいものであってもそのことに気づくことのできない愚かな人々だけである。その結果,世界は愚者によって支配され,国際会議でも知性のある者の発言は,何の重みも持たない。この状態が今後も継続するならば,世界はますます取り返しのつかない不幸に落ち込むに違いない。
The only people left with positive opinions are those who are too stupid to know when their opinions are absurd. Consequently the world is ruled by fools, and the intelligent count for nothing in the councils of the nations.
This state of affairs, if it continues, must plunge the world more and more deeply into misfortune
出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「不確実性の時代(現代)」
詳細情報:http://russell-j.com/MODERN-U.HTM

<寸言>
SACRI-F 権力を持っていない人間であれば多少愚かであっても,他者に広範な被害をもたらすことはないので,恐れることはありません。しかし,自分の愚かさに気づかない人間が権力を握ると,権力が増大すればするほど側近は諫言することがなくなり,権力者は裸の王様になり,社会に大きな被害をもたらすまで,事が進行してしまいます。現代も1930年代と同様な状況でなければよいですが・・・。
もう一度大災害(東京直下型大地震,南海トラフ大地震,富士山の大噴火,再稼働する原発や日本がトルコなど海外に売り込む原発の大事故,中国との軍事衝突など)がおこらない限り,「前向きに」,「未来思考を」,という掛け声ばかりで,真剣な対応をとらずに,事態だけが進行していくような気がします。

ラッセル曰く
All movements go too far.
物事は全て行き過ぎるものである。
行き過ぎて始めて,事の善し悪しがわかり,反省する。)

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