“age”に続く関係副詞が”when”ではなく”where”になる場合

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佐藤ヒロシ『関係詞の底力』p.62から:

age”に続く関係副詞が”when”ではなく”where”になる場合

先行詞が、「”時”関係」なら”when”を、「”場所”関係」なら、(通常)”where”を用いますが、微妙なケースがあります。例えば、”age”という語は、「年齢、時代」という語義では、明らかに「”時”関係」と思われますが、次の例のように実際には”where”を用いる場合がよくあります。
We are living in a complex age where we have to deal with problems which we have never faced before.(我々はこれまで直面したことのない問題を扱わなければならない複雑な時代に暮らしている。」
これは、察するに、”in a complex age”のように前置詞”in”がもちいられていることからも、「時代」というのは「瞬間的な時」というよりも、「ある程度広がりのある期間」と感じられ・・・「場所的な感じ」がするためと思われます。実際、この”where”は言い換えるなら、”in a complex age in which we have to …”となり、そうなると、いっそう場所的な”ワク”というイメージになります。
//以上引用
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ラッセルの用例は次の一例しか見つかりませんでした。

He ( = My son) is nearing the age where it is usual for boys to
steal sweet things and lie about it.
[息子は現在,お菓子を盗み食いしてそのことで嘘を言うのが男の子に
とって普通の年頃に近づいている。]
Source: Bertrand Russell On Education, 1926
More info.: https://russell-j.com/beginner/OE08-030.HTM

ラッセル「人類に害を与えてきた思想(9)」

 我々人間が妬み(ねたみ)がちであることの最も不幸な結果の一つは,それが経済的自己利益 -個人的及び国民的(経済的自己利益)の双方の- に関するまったく誤まった考え方をもたらしてきたことである。一つの喩え話でそれを例証してみよう。むかしむかし,ある中ぐらいの大きさの町があって,そこにはかなりの肉屋,かなりのパン屋,その他が住んでいました(注:a number of かなりの/市井訳では「一定量の」と訳されている)。並外れて精力のある一人の肉屋が,他のすべての肉屋がつぶれて自分が独占業者になれば,ずっと大きな利益をあげられるだろう,と心に決意しました。そこで他の店(競争相手)より組織的に安く売ることによって,彼はその目的を達成するのに成功しました。ただし,その(厳しい競争の)間に,彼の損失はひどくなり,資本や信用をあやつる能力はほとんどなくなってしまいました。同時に,ある一人の精力的なパン屋が,同じ考えを持っていて,同様な成功をかち得るまでやりぬきました。消費者たちに品物を売ることで生計をたてているあらゆる業種(商い)で,同じことが起こりました。成功した独占業者(店主)はすべて,大金を稼げる(裕福になれる)という幸福な予想をしていました。しかし,不幸なことに,破産した肉屋たちはもはやパンが買えず,また,破産したパン屋たちはもはや肉を買えない状況でした。彼らの使用人たちは解雇されなければならず,その使用人たちはどこかに行ってしまいました。結局のところ,(消耗戦に勝った)例の肉屋やパン屋だけが独占業者となりましたが,売りあげは以前よりも減ってしまいました。自分は競争相手から被害を被るかも知れないけれども,自分のお客たちから利益を得ているのであり,繁栄の一般的水準が向上すれば,お客の数はもっと増えてくる,ということを彼らは忘れていました。妬みから彼らは注意力を競争相手に集中させ,みずからの繁栄がお客たち(顧客)に依存しているという側面をまったく忘れていたのでした。(おしまい。)
One of the most unfortunate results of our proneness to envy is that it has caused a complete misconception of economic self-interest, both individual and national. I will illustrate by a parable. There was once upon a time a medium-sized town containing a number of butchers, a number of bakers, and so forth. One butcher, who was exceptionally energetic, decided that he would make much larger profits if all the other butchers were ruined and he became a monopolist. By systematically under-selling them he succeeded in his object, though his losses meanwhile had almost exhausted his command of capital and credit. At the same time an energetic baker had had the same idea and had pursued it to a similar successful conclusion. In every trade which lived by selling goods to consumers the same thing had happened. Each of the successful monopolists had a happy anticipation of making a fortune, but unfortunately the ruined butchers were no longer in the position to buy bread, and the ruined bakers were no longer in the position to buy meat. Their employees had had to be dismissed and had gone elsewhere. The consequence was that, although the butcher and the baker each had a monopoly, they sold less than they had done in the old days. They had forgotten that while a man may be injured by his competitors he is benefited by his customers, and that customers become more numerous when the general level of prosperity is increased. Envy had made them concentrate their attention upon competitors and forget altogether the aspect of their prosperity that depended upon customers.
 Source: Bertrand Russell: Ideas That Have Harmed Mankind,1946 Reprinted in: Unpopular Essays, 1950
 More info.: https://russell-j.com/beginner/0861HARM-090.HTM

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