勇気ある子供は勇気ある母親(女性)から生まれる

BR1923_Election 女性を「貞淑」にさせるにはおびえさせるに限ると考えられてきたし、女性は肉体的にも精神的にも臆病であるように慎重に教えこまれてきた。愛を束縛されている女性は、夫の残忍さと偽善を助長し、我が子の本能をゆがめる。恐れを知らない女性たちの一世代は、恐れを知らない子供たちの一世代を世の中に送りこむことによって、世の中を一変させることができるだろう。(写真は、女性の普通選挙権を主張してチェルシー選挙区から英国労働党の候補として立候補したラッセル。抱いているのは長男のジョン)

Women'sSufflageFear has been thought the only way to make women ‘virtuous’, and they have been deliberately taught to be cowards, both physically and mentally. Women in whom love is cramped encourage brutality and hypocrisy in their husbands, and distort the instincts of their children. One generation of fearless women could transform the world, by bringing into it a generation of fearless children, …
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2: The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-230.HTM

[寸言]
民主主義が進んでいた英国においてさえ、30歳以上の女性に参政権が認められたのは第4回選挙法改正があった1918年であり、男性と同じ21歳以上となったのが第5回選挙法改正の1928年であったこと。
ラッセルのこの『教育論』の出版は1926年であり、男女同権の選挙法改正案が議会を通過する2年前のこと。日本で婦人参政権が認められたのは1945年12月のことであり、戦争に負けて民主主義が入ってきてからのこと。
安部政権を支えている日本会議の基本思想は戦前回帰
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BC%9A%E8%AD%B0