知的戯言の概要(1943) n.60

私は特に1820年頃、ニューヨーク州北部の湖畔に住んでいたある女予言者を称賛している。彼女は無数の信者達に向かって、自分は水の上を歩く力をもっていると宣言し、そうして、ある朝の11時に水の上を歩くことにしようと提案した(proposed to)。決められた時刻になると、信者達が何千人も湖畔に集まった。女予言者は信者達に話しかけ、次のように言った。「皆さんは、私が水の上を歩くことができると、本当に信じていますか?」。彼らは一斉に「はい、信じています」と答えた。「それなら」・・・「私が水の上を歩く必要はありません」と彼女は宣言した。そうして、彼らは皆大いに啓発されて帰宅した(とのことである)。

Outline of Intellectual Rubbish (1943), n.60
I admire especially a certain prophetess who lived beside a lake in Northern New York State about the year 1820. She announced to her numerous followers that she possessed the power of walking on water, and that she proposed to do so at 11 o’clock on a certain morning. At the stated time, the faithful assembled in their thousands beside the lake. She spoke to them, saying: “Are you all entirely persuaded that I can walk on water?” With one voice they replied: “We are.” “In that case,” she announced, “there is not need for me to do so.” And they all went home much edified.

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