純粋に理論的な定義では、多くの刺激がある人の中に多くの感情を生じさせれば、(それだけで)その人は情緒的に感受性に富む、ということになるだろう。しかし、このように広義にとった場合は、この性質は必ずしも善いものではない。感受性がよいものであるためには、情緒的な反応は、ある意味で、適切なものでなければならない。単に感受性が強いということだけが必要なのではない。
A purely theoretical definition would be that a person is emotionally sensitive when many stimuli produce emotions in him; but taken thus broadly the quality is not necessarily a good one. If sensitiveness is to be good, the emotional reaction must be in some sense appropriate: mere intensity is not what is needed.
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2: The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-160.HTM
<寸言>
当たり前と言えば当たり前のことですが,感受性の良さ・悪さは必ずしもはっきり判断できるとは限りません。特に芸術家の場合などは・・・。