不幸な人間の典型は、若いときに何らかの正常な満足を奪われたため、その一種類の満足を他の何よりも価値があると思うようになり、それゆえ、自分の人生に一方的な方向性を与え、その目的に関連した活動ではなく、その目的の達成のみをまったく不当に強調するようになった人である。
The typical unhappy man is one who, having been deprived in youth of some normal satisfaction, has come to value this one kind of satisfaction more than any other, and has therefore given to his life a one-sided direction, together with a quite undue emphasis upon the achievement as opposed to the activities connected with it.
出典:The Conquest of Happiness, 1930, chapt.2:
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA11-040.HTM
<寸言>
若い人にはいろいろな可能性(あくまでも「可能性」)があります。驚くほど成長する人もあれば,神童だと言われてた人が面白みのない凡人になってしまうこともあります。
他人がどのようなものを偏愛しようがどうでもいいことかも知れないですが,家族がある場合はそうも言っていられません。なんらかのものに偏執的な愛着を覚える場合は,その原因をじっくり反省したほうがよさそうです。
過度な飲酒や博打,大食漢,稼ぎを無視した高額商品買い,常に興奮を求めること,その他いろいろ・・・。