多忙(静止できないマグロの生涯),健忘(過去),辛抱(画一化)? The habit of constant movement


maguro (現代の)人間が常に動き回る習慣は,大きな価値を持つある種のものを壊しつつある。楽しみとしての読書の習慣は死に絶えつつある。特に新刊本以外の古い本についてはそうである。現在では,農業に従事している人々のみが,一年中その土地から離れないことから生れる郷土の四季に関する知識や郷土の細部の事物に対する親密な愛情を持っている。これにより,昔の詩歌やそれを生み出した感じ方は消え去りつつある

The habit of constant movement is destroying some things which had considerable value. The practice of reading for pleasure is dying out, especially as regards books that are not quite new. Knowledge of the seasons, and the intimate love of places in their detail that comes of remaining immovable throughout the year, are now almost confined to agricultural labourers. This has caused the poetry of the past, and the ways of feeling from which it sprang, to go dead.
出典:On locomotion, Mar. 11, 1932. In: Mortals and Others, v.1 (1975)
詳細情報:http://russell-j.com/IDO.HTM

[寸言]
得るものがあれば失うものもある。日々新たな挑戦(取り組み)がなければ進歩はないが,過去を忘却し失うものが大きすぎる場合は,時には進歩を受け入れない,あるいは別の発展の道を選ぶことも大切となる。

即物的になりすぎるのもよくない。四季折々の,四季を感じられる風物や食べ物があることは,幸せの要素のひとつとなっているが,いつでも入手したいものが入手できるようになるかわりに,あらゆるものが画一化し,大切な情緒の多くのものが失われるとしたら,・・・。

特定秘密保護法,安保法制,マイナンバー導入,アベノミクス(の失敗)等々,気がついた時はもう遅いということにならないように,物事は多面的に考える必要がある。

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