教育の第一の役割 - 知識への愛や自ら考える力を育むこと

教育が生み出すべきものは、1)知識は、困難ではあるが、ある程度獲得できるものであり、2)いかなる時代においても、知識として通用しているものは多かれ少なかれ誤っている可能性があるが、3)しかしその誤りは’注意’と’勤勉’によって正すことができる、という’信念‘である。

What it (education) should produce is a belief that knowledge is attainable in a measure, though with difficulty; that much of what passes for knowledge at any given time is likely to be more or less mistaken, but that the mistakes can be rectified by care and industry.
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2: The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-050.HTM
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[寸言]
教育の第一の役割は、国家にとって都合のよいことを「絶対的真理」として子どもに教えることであってはならない。どのような知識もー自然科学の知識も含め-間違う(間違っている)可能性があり、その自覚のもと、より広くかつより正しい知識を自ら身につけたいという心性を育むことが、教育の非常に重要な役割である。

abe_rekisi-netuzo_self-deception そのような視点で考えれば、教科書検定制度などは好ましくない制度であり、正しい,あるいは間違っているという判断は,子ども自らができるようにすることが重要であり、そのためには、間違っていると言われている意見も子どもに知らせ、どこが間違っているか、あるいは本当は間違っていないかについて、子ども自らに考えさせる授業にする必要がある。

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