神経疲労の最悪の特徴の一つ

nervous_breakdown 神経疲労の最悪の特徴の一つは,神経疲労は人と外界をへだてる一種のスクリーンの働きをすることである。さまざまな印象が,いわば,布につつまれ,音を消されて,彼のところに到達する。彼はもはや,ちょっとしたいたずらや気に障る他人の癖によっていらいらさせられる場合を除いて,他人に注意を払おうとはしない。食事からも日光からも,なんの喜びも引き出せず,ただ,2,3の事柄に関心が集中し,他のあらゆるものに無関心になる。こういう状態では,休息などできなくなり,絶えず疲労が蓄積し,ついには,医者の治療が必要となる。
出典:ラッセル『幸福論』第5章「疲労」
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA15-090.HTM

One of the worst features of nervous fatigue is that it acts as a sort of screen between a man and the outside world. Impressions reach him, as it were, muffled and muted; he no longer notices people except to be irritated by small tricks or mannerisms; he derives no pleasure from his meals or from the sunshine, but tends to become tensely concentrated upon a few objects and indifferent to all the rest. This state of affairs makes it impossible to rest, so that fatigue continually increases until it reaches a point where medical treatment is required.
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[寸言]
疲労がたまると仕事の能率が悪くなるだけでなく大きな失敗をする危険性もでてくる。また,周囲の人たちに思いやりを持つ余裕もなくなる。
やはり,疲れがたまっている場合は休息あるいは休暇をとったほうが,お互いのためによい。
わかってはいるが,いろいろなしがらみがあると・・・。

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