ラッセル『宗教と科学』第10章 結論 n.6(完)

 知的自由が個人的に重要であるような人々は、社会においてはマイノリティかも知れない。しかし、それらの人々の中には(among them)、将来の世界にとって最重要な人々が存在している。我々は、コペルニクスやガリレオやダーウィンの人類の歴史における重要性を考察してきた。そうして、将来、このような人々がもはや生れないと想定することはできない。もし、彼ら(そういった人たち)が、彼らの仕事や彼らにふさわしい影響を及ぼすことが妨げられるとしたら、人類は沈滞し、かつて暗黒時代が古代の輝かしい時代の後に出現したように、新しい晴黒時代が到来するであろう(今後現れるであろう)。新しい真理は、特に権力をもっている者には、しばしば、不愉快なものである。それにも拘わらず、それは(新しい真理は)、長い残酷と頑迷の(人類の)記録の中にあって、知的であるがが気まぐれ々人類にとって最も重要な偉業である。
Chapter 10: Conclusion, n.6
Those to whom intellectual freedom is personally important may be a minority in the community, but among them are the men of most importance to the future. We have seen the importance of Copernicus, Galileo, and Darwin in the history of mankind, and it is not to be supposed that the future will produce no more such men. If they are prevented from doing their work and having their due effect, the human race will stagnate, and a new Dark Age will succeed, as the earlier Dark Age succeeded the brilliant period of antiquity. New truth is often uncomfortable, especially to the holders of power ; nevertheless, amid the long record of cruelty and bigotry, it is the most important achievement of our intelligent but wayward species. [End of Text]
 出典:Religion and Science, 1935, chapt. 10: Conclusion
 情報源:https://russell-j.com/beginner/RS1935_10-050.HTM

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