過度な懐疑も独断もともにさけるべき

Chinese-eyes_Japanese-eys このように、近代日本は、古代中国と正反対の欠点がある。中国の知識階級(文人)があまりにも懐疑主義的で怠惰であったのに対し、日本の教育の成果は、過度に独断的かつ精力的になる可能性がある。懐疑に黙従することも、独断に黙従することも、教育の生み出すべきものではない。

We have thus in modern Japan a defect opposite to that of ancient China. Whereas the Chinese literati were too sceptical and lazy, the products of Japanese education are likely to be too dogmatic and energetic. Neither acquiescence in scepticism nor acquiescence in dogma is what education should produce.
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2: The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-050.HTM

[寸言]
共産党政権が成立する前の中国,第二次世界大戦前の日本のことをいっていますが,次のラッセルの言葉に表された中国と日本の国民性の違いは今でもしっかりと残っています。

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abe_under-control「中国と違い、日本は宗教的な国である。中国人は証明されない限り人の言うことを信用しないが、日本人は嘘と証明されるまで信用する
Japan, unlike China, is a religious country. The Chinese doubt a proposition until it is proved to be true; the Japanese believe until it is proved to be false.
出典: The Problem of China 1922, p169 (George Allen and Unwin ed.)]
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