仕事における能率を妨げる感情 ー「人事を尽くして天命を待つ」の精神

 実際的な仕事における能率は,私達がその仕事に注ぎこむ感情(の多少)に比例しない。それどころか,感情は時々能率の妨げとなる。必要なのは,‘人事を尽くして天命を待つ’,という態度である。諦めには二つの種類がある。一つは’絶望’に根ざしており,もう一つは’不屈の希望’に根ざすものである。

Efficiency in a practical task is not proportional to the emotion that we put into it; indeed, emotion is sometimes an obstacle to efficiency. The attitude required is that of doing one’s best while leaving the issue to fate. Resignation is of two sorts, one rooted in despair, the other in unconquerable hope.
出典: The Conquest of Happiness, 1930, chap. 16: Effort and Resignation.
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA27-040.HTM

<寸言> ★再録
冷静な判断を伴わない精神論や過大な思い入れは,目的を達成する邪魔になることも少なくない。目的に向かって,たんたんと課題を処理したほうがよいということ。

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