子供たちは,概して,その置かれている状況に応じて,良い方向にも悪い方向にも展開可能な衝動を有している。さらに,子供たちは,新しい習憤を身につけることがいまだ容易な年頃にある。そして,よい習慣は,’徳’のほとんどを自動的なものとする(良い習慣を身に着ければ,良い行いをしようと意識的に努力しなくても,良い行いを自動的・無意識的にする(できる)ようになる。)
Children have, as a rule, impulses which can be developed in good or bad directions according to the situations in which they find themselves. Moreover, they are at an age at which the formation of new habits is still easy; and good habits can make a great part of virtue almost automatic.
出典:On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 1:Postulates of modern educational theory.
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE01-130.HTM
<寸言>
良い習慣は「第2の天性」である。幼少期に良い習慣を身につければ(親が子供に良い習慣を身につけさせることができれば)他人から良く思われようと意識的な努力をしなくても,普通に振舞うだけで,他人から好かれ,周囲に良い影響を与える。子供に良い習慣をつけさせることの重要性を理解していない親が少なくない。