第13章 組織(体)と個人,n.11


 人がその意志にかかわらず成員になってしまう組織(体)のなかで最重要なのは国家である。けれども,国籍の原則は,それが行われてきた限りでは,一国家の成員であることを,一個人の意志(個人ごとの意志)によるものではないが(意志のよらないにしても),通常,市民(一般)の意志に一致させるように導いてきた。 ロシア人にだって,フランス人にだって,トルコ人にだって,プロシヤ人にだって, もしかするとイタリア人にだってなれたかもしれないが, 他の国籍に変わる誘惑がいっぱいあったにもかかわらず, 彼は現在でもイギリス人のままだ。  大部分の人は,(所属する)国家を変更する機会を与えられても,その国家が外国の国籍を代理している場合を除いて,所属国家する国家(国籍)を変えないであろう。国籍の原則(注:希望すれば国籍を変更できるという原則)がうまくいったということほど国家の強化に役立ったことはない。愛国精神と公民の身分(citizenship 公民権)とが手を携えて進む時,一人の人間が国家に捧げる忠誠(心)は,通常,教会や政党のような自由意志でメンバーとなる組織(体)への忠誠(心)を凌駕する(のである)。

Chapter 13: Organizations and the Individual, n.11

The most important organization of which a man is an involuntary member is the State. The principle of nationality, so far as it has prevailed, has, however, led to membership of a State being usually in accordance with the will of the citizen, though not due to his will. He might have been a Russian, A Frenchman, Turk, or Prussian, Or perhaps Italian, But in spite of all temptations To belong to other nations, He remains an Englishman. Most people, given the chance to change their State, would not choose to do so, except when the State represents an alien nationality. Nothing has done more to strengthen the State than the success of the principle of nationality. Where patriotism and citizenship go hand in hand, a man’s loyalty to his State usually exceeds his loyalty to voluntary organizations such as Churches and parties.  出典: Power, 1938.
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER13_110.HTM

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