ラッセル『権力-その歴史と心理』第8章 経済的な権力 n.20


 最後に(第三に)大部分の国民(people)は,危機に際して,自分の属する階級よりも自分の属する国家により忠誠を感ずる(ものである)。これは,必ずしも常にそうなるというわけではないが,1914年(注:第一次世界大戦勃発)以来,今のところ,この点での変化の徴候はなく,1914年には,ほとんどすべての名目上の(名ばかりの)国際主義者(たち)は愛国的かつ好戦的になった。従って,階級闘争は,依然として遠い将来の一つの可能性であり続けるけれども,現在のように国家主義的な戦争の危険が大きい間は,ほとんど(起こることを)予期することはできない。

Chapter VIII: Economic Power, n.20

Finally, most people, at a crisis, feel more loyalty to their nation than to their class. This may not always be the case, but there is as yet no sign of any change since 1914, when almost all nominal internationalists became patriotic and bellicose. The class-war, therefore, though it remains a possibility of the distant future, is hardly to be expected while the danger of nationalist wars remain as great as it is at present.
 出典: Power, 1938.
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER08_200.HTM

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