安い費用で、世界中、個人旅行が「可能」となったが・・・

PERMIT-B 旅行のための旅行をするこれらの人たちは,彼らがもし裕福であれば,世界中どこへ行ってもまったく同じような国際的な高級ホテルに泊まり,母国で既に知っている旅行者仲間と交際する。彼らが貧乏な場合には,通例,旅行先の現地の人々との事務的交渉さえ必要なくしてくれる(添乗員付きの)団体旅行をする。彼らは絵葉書と列車網以外何も経験せずに帰国する。

Such people, if they are rich, stay at cosmopolitan hotels which are exactly alike in all the countries of the world and associate with such of their fellow-travellers as they already know at home. If they are poor, they usually travel in large gangs, with a manner who saves them from the necessity of even business contacts with the natives. They come home having experienced nothing except picture-postcards and the railway system.
出典:On locomotion, Mar. 11, 1932. In: Mortals and Others, v.1 (1975)
詳細情報:http://russell-j.com/IDO.HTM

[寸言]
むしろ,お金がない人のほうが,安上がりにすむ団体旅行を強いられる。
お金があっていろいろ試してみることができる人は,毎回テーマをもって,新たな挑戦をすることができそう。 え? お金があっても時間がない!?
余暇を有意義に過ごすよりも仕事が好きな人は,それはそれでけっこうですが,家族はそう思っていない可能性が高い。
それに元気なうちは,人生は長いと思っている(楽しみは老後に残しておこうと思うかもしれないですが,しかし,いつの世も,人生一寸先は闇ですから・・・。
いつまでもあると思うな親と金、・・・と,時間,健康(生命;貯めたお金を楽しいことに費やせる体力)も・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です