束縛すること(されること)を愛情(表現)だと勘違いしないほうがよい


 (子どもに)性愛(性的な愛情)について教える時に,もう一つ,必須であるものがある。(即ち)嫉妬は,権利として正当に主張してもよいものとみなされるべきではなく,嫉妬を感じる人にとっては不幸であり,嫉妬を向けられる人にとっては悪しきものとみなされるべきである。
愛情の中に所有の要素が侵入してくる場合は,その愛情は生き生きとした力を失い,人格をむしばむ。(一方,)そういう要素がない場合は,愛情は人格を完成させ,より強い生命力をもたらす。
昔,親たちは,愛情は義務であると説いたために,子供との関係を台無しにしてしまった。夫と妻も,いまでも同様の誤りによって,お互いの関係をあまりにもしばしば,台無しにしている。
愛情は義務ではありえない。なぜなら,愛情は意志の支配下にはない(意志によって左右されない)からである。愛情は,天からの贈り物であり,天の与える最上のものである。愛情を檻(おり)に閉じこめてしまう人は,愛情が自由で自発的であるときにのみ発揮される美と喜びを殺してしまう。ここでも,また,恐怖は敵である。人生の幸せを与えるものを失いはせぬかと恐れる者は,既に幸せを失ってしまっている。他の事柄と同様に,愛情においても,恐れを持たないことが知恵の本質(精髄)である

One other thing is essential in teaching about sex love. Jealousy must not be regarded as a justifiable insistence upon rights, but as a misfortune to the one who feels it and a wrong towards its object. Where possessive elements intrude upon love, it loses its vivifying power and eats up personality; where they are absent, it fulfils personality and brings a greater intensity of life. In former days parents ruined their relations with their children by preaching love as a duty; husbands and wives still too often ruin their relations to each other by the same mistake. Love cannot be a duty, because it is not subject to the will. It is a gift from heaven, the best that heaven has to bestow. Those who shut it up in a cage destroy the beauty and joy which it can only display while it is free and spontaneous. Here, again, fear is the enemy. He who fears to lose what makes the happiness of his life has already lost it. In this, as in other things, fearlessness is the essence of wisdom.
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2:Education of character, chap. 12: Sex Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE12-120.HTM

<寸言>
嫉妬を焼くこと嫉妬を焼かれれることが愛情の証拠だと勘違いする人が少なくない。
最初のうちは嫉妬心は心地よいかもしれないが、しだいにお互いにとって重荷になってくるはず。
お互い縛らない、自由な愛情こそ大事にすべきであろう。

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