コンラッド(英国の有名な作家)のものの見方 Conrad’s point of view

【 バートランド・ラッセル(Bertrand Russell)の言葉 r366-c176】

 コンラッド(英国の有名な作家)のものの見方は,現代人の物の見方からは,はるかにかけはなれたものであった。現代世界には,2つの哲学がある。1つはルソーから由来するもので,「規律」を不必要なものとして脇に一掃してしまう。もう1つは,--その完全な表現を全体主義のうちに見ることができるが--「規律」を外部から課せられる本質的なものと考える。コンラッドは「規律」は(人間の心の)内部から来るべきものであるという古い伝統に固執した。彼は’規律のなさ’を軽蔑し,また単なる形式的な(外部からの)規律を嫌った。
Conrad’s point of view was far from modern. In the modern world there are two philosophies: the one which stems from Rousseau, and sweeps aside discipline as unnecessary, the other, which finds its fullest expression in totalitarianism, which thinks of discipline as essentially imposed from without. Conrad adhered to the older tradition, that discipline should come from within. He despised indiscipline and hated discipline that was merely external.
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 出典: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1, chap. 7:Cambridge Again, 1967]
 詳細情報: http://russell-j.com/beginner/AB17-100.HTM#r366-c176

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