芸術家とそのパトロン elderly artists and their patrons


【 バートランド・ラッセル(Bertrand Russell)の言葉 r366-c244】
 現代の億万長者(←百万長者)は,年取った芸術家が創作力を失ってしまった後になって,彼らの上にお金を雨のように降らせることはあるかも知れないが,芸術家の仕事は自分の仕事に劣らず重要であるとは夢にも思わない。芸術家が概して科学者よりも幸福でないのは,たぶん,こうした事情と多少とも関係があるだろう。

The modern millionaire, though he may shower wealth upon elderly artists after they have lost their powers, never imagines that their work is as important as his own. Perhaps these circumstances have something to do with the fact that artists are on the average less happy than men of science.
出典:The Conquest of Happiness, 1930, chap. 10: Is happiness still
possible?
詳細情報: http://russell-j.com/beginner/HA21-020.HTM#r366-c244

[寸言]
自分の芸術を理解してくれているわけではなくても,自分を援助してくれるパトロン(金持ちや権力者)には,おべっかを言わなければならない。そうしたくないと意地をはると,長い間苦しい暮らしをしなければならず,理解・評価されないことからくる緊張状態が長い間続くことになりかねない。我々が知っている有名な芸術家は生前に評価を受けることができた者も少なくない。しかし生前評価されずに無名のままに死んでいった芸術家が大量に存在していたとしても,鑑識眼が必ずしもあるとは言えない我々はそのようなことは知り得ない。
gca_nincompoop
(Illustration from: Bertrand Russell’s The Good Citizen’s Alphabet, 1953)

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