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ラッセル英単語熟語-索引 類義語-索引
ラッセルの英語「類義語シリーズ」- small / little
最所フミ(編著)『英語類義語活用辞典』(pp.331-333)
【"small":"large"の反意語で、容積、価値、数が常識的な標準を下回ることを言う。また、心理的に「小さくなる」ことにも使う。】
【"little":同じく小さなサイズを表す言葉ではあるが、"little"の方は標準を極端に下回るという含みがある。「小さい」ことは、話しの事情によって、「可愛い」意味にもなれば、軽蔑的にも、謙虚な意味合いにもなる。たとえば"a little jacket"は使いようによっては、軽蔑的にも、謙遜的にもなる。また、"a little man"は名もない平均的な「庶民」の意味。】
(1-1) a small economy / a small woman
[小規模な経済/小柄な女]
(1-2) I felt small there.
[私はあそこでは小さくなっていた。]
(2-1) He puts on the air of a little girl.
[彼女は幼女気取りでいる。]
(2-2) I got this little jacket at a bargain price.
[このちょっとしたジャケットはバーゲンで買ったのよ。]
(2-3) Chaplin styled himself as the champion of a little man.
[チャップリンは庶民のチャンピオンというポーズをとった。]
A.ラッセルの著作における用例
<用例1-1>
I think that in general, apart from expert opinion, there is too much respect paid to the opinions of others, both in great matters and in small ones.
[専門家の意見は別として,概して,重大な問題でもささいな問題でも,他人の意見が尊重されすぎているのではないかと,私は思う。]
出典:ラッセル『幸福論』第9章「世論に対する恐怖心」
<用例1-2>
Nevertheless in 1902 I became a member of a small dining club called 'The Coefficients', got up by Sidney Webb for the purpose of considering political questions from a more or less Imperialist point of view.
[それにもかかわらず,私は,1902年に,政治問題を多かれ少なかれ帝国主義者の見地から検討することを目的にシドニー・ウェッブ(Sidney Webb, 1859-1947)によって創設された'効率懇話会(注:食事をしながら意見を交換する懇談会)という名の小さな食事会のメンバーになった。]
出典:ラッセル『自伝』第1巻第6章「プリンキピア・マテマティカ」
<用例2-1>
One of the great drawbacks to self-centred passions is that they afford so little variety in life.
[自己中心的な感情の大きな欠点の一つは,人生にほとんど多様性を与えない(もたらさない)という点である。。]
出典:ラッセル『幸福論』第17章「幸福な人間」
<用例2-2>
Then he left me, saying that now he must have a little walking.
[その後、彼は「僕はこれからもう少し歩かなければならない」と言って、私のもとを去っていった。]
出典:ラッセル『自伝』第1巻第3章「ケンブリッジ大学時代」
B.他の参考例
<参考例1>
He's a small man, only five feet tall.
出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.
<参考例2>
I used to go there when I was a little girl.
出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.