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ラッセル英単語熟語-索引  類義語-索引

バートランド・ラッセルの英語「類義語シリーズ」- word / words

最所フミ(編著)『英語類義語活用辞典』(p.402)

【"word" と words":単数形と複数形では意味がまったく違う言葉。意味の違いは下記の例文を参照。
(松下注:この説明は不十分。「口喧嘩」の意味で"words"を使う例を著者は、下記のように2つの例をあげているが、もちろん、"words"を"word (語、単語、言葉)の複数形として使う場合も多い(また、"one's word"で約束)。「口喧嘩」の意味で使う場合は「have words with ~ person」の形をとる。と明確に書くべきであろう。ちなみに、「have a word」は「言葉を交わす;少し話をする」の意味。 )】

(1-1) He was as good as his word.
[彼は約束を果たした。]

(1-2) Word went around that the bank was going broke.
[あの銀行は破産寸前だという噂が流れた。]

(2-1) He had words with his wife, the reason why he has been grouchy all morning.
[彼は出社前に妻君と口喧嘩した。そのため午前中ずっと不機嫌だった。]

(2-2) I had words with the policeman, and he put me in jail.
[私は巡査と口論して拘置所に入れられた。]

A.ラッセルの著作における用例

<用例1-1>
But I do not think that that is the proper sense of the word.
[しかし、それはその言葉の本来の意味であるとは思いません。]
 出典:ラッセル『宗教は必要か』の中の「なぜ私はキリスト教徒ではないか(1927)の冒頭

<用例1-2>
But unfortunately he forgot to append the definition of the word "nation."
[不幸にして彼は「民族国家(nation)」という言葉の定義を添えることを忘れていた。]
 出典:ラッセル明晰な思考のための弁明

<用例2-1>
Words have two functions: on the one hand to state facts, and on the other to evoke emotions .
[言葉(words)には二つの役割(機能)がある。一方には事実を述べることであり、もう一方は感情(情緒)を引き起こすことである。]
 出典:ラッセル明晰な思考のための弁明

<用例2-2>
It should be a part of education, as it is of science and scientific philosophy, to teach the young to use words with a precise meaning, rather than with a vague mist of emotion.
[若者に,感情の漠然とした霧を帯びた言葉ではなく、精確な意味をもった言葉を使うように教育することは、科学と科学的哲学の一つの役割であると同様に、教育の一つの役割であるべきである。]
 出典:ラッセル明晰な思考のための弁明


B.他の参考例

<参考例1>
I'd like to have a word with you about your work performance.
[仕事の成果のことについて、あなたと話をしたいのですが。]
 出典:『新版完全制服データベース5500 合格 英単語・熟語』p.257

<参考例1/2>
"Good" and "goodness" are words, but "ness" is not a word.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.

<参考例2>
I had words with my girl friend last night. She says she never wants to see me again.
[ゆうべガールフレンドとやりあってしまってね。もう僕の顔を見たくないと言っているんだ。]
 出典:『研究社-ロングマン イディオム英和辞典』p.553