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『ラッセル自伝』AB22-060(松下彰良・訳)

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* コレットとドーラの写真出典」R. Clark's Bertrand Russell and His World, 1981.
(第2巻第2章 ロシア)(承前)

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 夏,海,美しい田舎,そして気持ちの良い愉快な仲間たち,それが私の恋愛や第一次世界大戦の終結と結びついて,ほとんど理想的かつ完璧な環境を生みだした(注:梅雨明け後の暑い日本の夏とは異なり,英国は緯度が高いために,冬が長く,春が短く,梅雨もなく,「夜遅くまで明るいさわやかな夏」であることに注意)。夏が終わると,私は,バターシーにあるクリフォード・アレンと共有しているフラットに戻った。それから,ドーラは,(ケンブリッジ大学)のガートン・コレッジのフェロー(大学特別研究員)の資格でおこなっていた,17世紀から18世紀のフランス自由思想哲学の初期に関する研究を続行するために,パリに向かった。私はなおも時々,時にはロンドンで,時にはパリで,ドーラと会った。(また)いまだコレットとも会い続けており,何とも優柔不断な気分であった。
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Summer, the sea, beautiful country, and pleasant company, combined with love and the ending of the War to produce almost ideally perfect circumstances. At the end of the summer I went back to Clifford Allen's flat in Battersea, and Dora went to Paris to pursue the researches which she was making, in her capacity of Fellow of Girton, into the beginnings of French free-thinking philosophy in the seventeenth and eighteenth centuries. I still saw her occasionally, sometimes in London, sometimes in Paris. I was still seeing Colette, and was in a mood of indecision.
(掲載日:2006.11.24 更新日:2011.8.11)