ラッセル自伝/第2巻第2章(ロシア)22-04 - Bertrand Russell のページ
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『ラッセル自伝』22-040(松下彰良・訳)

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(第2巻第2章 ロシア)(承前)

 ルルワースでの日々は,とても気持ちのよい野外活動(特に'水泳')と自分が生涯に経験したいかなる会話にも劣らず素晴らしい(話題を限定しない)一般的(全般的)会話とのバランスがよくとれたものであった。'一般相対性理論'(注:アインシュタインが1915年に発表)は,当時はまだかなり目新しいものであり,(ルルワースに滞在していた)リトルウッド(数学者)と私は,それについて,際限なく何度も議論をした。私たちがよく議論をしたのは,我々のいる場所から郵便局までの距離と郵便局から我々の場所までの距離とは等しいかどうかという問題であったが,この問題については決して結論に達しなかった。光の'歪み'('光'は屈折して進むこと)に関するアインシュタインの予言(予測値)を,日食観測遠征隊が確証したのもこの時(ラッセルたちがルルワースにいた時)であった。また,リトルウッドは,観測結果はアインシュタインの予言(予測値)と同じであったということを知らせる電報を,アーサー・エディントン(Sir Arthur Stanley Eddington, 1882-1944:英国の天文学者,ケムブリヅジ大学教授)から受け取った。
Our days at Lulworth were a balance of delicious outdoor activities, especially swimming, and general conversations as good as any that I have ever had. The general theory of relativity was in those days rather new, and Littlewood and I used to discuss it endlessly. We used to debate whether the distance from us to the post-office was or was not the same as the distance from the post-office to us, though on this matter we never reached a conclusion. The eclipse expedition which confirmed Einstein's prediction as to the bending of light occurred during this time, and Littlewood got a telegram from Eddington telling him that the result was what Einstein said it should be.
(掲載日:2006.11.09 更新日:2011.8.10)