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『ラッセル自伝』(松下彰良・訳)

The Autobiography of Bertrand Russell, v.1

次ページ 前ページ 第1巻 第1章(幼少時代)累積版 総目次
 事実私は,異常と言えるほど,'罪の意識'にとらわれがちであった。お気に入りの賛美歌は何かと問われたら,私はこう答えた。
 「この世に倦(う)み,罪を背負いて」。
 (『ラッセル幸福論』のなかの関連記述

 ある時,家族祈祷の時,祖母がルカ伝の'改心した放蕩息子'の寓話を読みあげたので,その後私は祖母に次のように言った。
 「僕は,おばあさんがどうしてそれを読んだかわかっているよ。僕が水差しを壊したからでしょう。」

 後年,祖母はよくその逸話を楽しそうに語った。しかし自分自身の子供たちに悲劇的な結果を生み出した(子供に対してそのような話をすることの不健全さに対して責任があるということに,祖母は気づいていなかった。
(訳注: 'own' children と書かれていますが,これは祖母の実子だけのことだけを言っているのか,John Russell の後妻になってからの,John Russell の連れ子や孫まで含めていっているのかは不明です。https://russell-j.com/beginner/AB11-210A.HTM の下のほうの記述も参考にしてください。)

I was, in fact, unusually prone to a sense of sin. When asked what was my favourite hymn, I answered: 'Weary of earth and laden with my sin.' On one occasion when my grandmother read the parable of the Prodigal Son at family prayers, I said to her afterwards: 'I know why you read that because I broke my jug.' She used to relate the anecdote in after years with amusement, not realizing that she was responsible for a morbidness which had produced tragic results in her own children.