バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


あるいは
アマゾンで購入
 何らかの災難が迫っているときには, 起こりうる最悪の事態はどのようなものであるかを, 真剣かつ慎重に考えなさい。起こりうる災難を直視した上で, 結局のところ, それはそれほど恐ろしい災難ではないだろうと見なすための十分な理由を見つけなさい。そのような理由は, 常に存在している。なぜなら, 最悪の場合でも, 自分(人間)に起こることは, 何ひとつ宇宙的な重要性を持つものではないからである。

When some misfortune threatens, consider seriously and deliberately what is the very worst that could possibly happen. Having looked this possible misfortune in the face, give yourself sound reasons for thinking that after all it would be no such very terrible disaster. Such reasons always exist, since at the worst nothing that happens to oneself has any cosmic importance.
Source: Bertrand Russell: he Conquest of Happiness, 1930, chap.5: Fatigue
More info.:https://russell-j.com/beginner/HA15-050.HTM

<寸言>
 ラッセルのこの発言には、西洋の合理主義的な考え方と、東洋的な諦観の態度の両方が現れています。ただし、「諦観」と言っても、「諦めの気持ち」というよりも、「真剣に考えてもわからないことにいつまでもこだわっても仕方がない」という、前向きな諦観と言ってよさそうです。
* 投げ銭(Amazon ギフト:15円以上)


#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell