バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 自白させたいという欲求が異端審問(注:正統信仰に反する教え(異端)を信じているとの容疑をかけられた者に対するカトリック教会による宗教裁判)における拷問の根底にあった。古代中国では,容疑者を拷問にかけることは常習的に行われていた。それはある人道主義的な皇帝が,いかなる者も,自白したのでなければ,有罪の判決を受けるべきではないと布告したからであった。警察の権力を飼いならす(行き過ぎないようにする)ために必須なことの一つは,いかなる状況においても,決して自白を証拠として採用してはならないということである。

The desire to obtain a confession was the basis of the tortures of the Inquisition. In Old China, torture of suspected persons was habitual, because a humanitarian Emperor had decreed that no man should be condemned except on his own confession. For the taming of the power of the police, one essential is that a confession shall never, in any circumstances, be accepted as evidence.
Source: Bertrand Russell: Power, a new social analysis, 1938, chap. 18: The Taming Power
More info.: https://russell-j.com/cool/36T-1801.HTM
<寸言>
 自白を証拠として採用してはならないということは、先進国においては常識化しています。しかし、日本においては、昭和時代まで「常識」ではなく、多くの免罪が生まれました。今でも裁判が続いているものがいくつかあります。
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