バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 歴史に見られるように、また現代に見られるように、行動の原動力は、他者に敗北を要求するようなものである。権力愛があり、対抗心があり、憎しみがあり、そうして残念なことに、苦しみの光景に 快感を覚えることもつけ加えなけらばならない。これらの情熱は非常に強く、社会の行動を支配してきただけでなく、それに反対する者たちへの憎悪も生み出してきた。キリストが民衆にお互いに愛し合うべきだと説いた時、キリストは暴徒たちを激怒させ、暴徒たちは「彼を十字架にかけろ! 十字架にかけろ!」と叫んだ。キリスト教徒たちは、それ以来、、自分たちの宗教の創始者ではなく、むしろ暴徒たちに従ってきた。また、キリスト教徒ではない人々も決して遅れを取ってはいない。マレンコフもマッカーシー上院議員も、キリストを十字架にかけるよう要求した暴徒の精神を引継ぎ、十分な仕事(迫害)を続けている(注:皮肉)

The springs of action, as they are to be found in history and in the present day, are very largely such as demand defeat for others. There is love of power, there is rivalry, there is hate, and, I am afraid we must add, a positive pleasure in the spectacle of suffering. These passions are so strong that they have not only governed the behaviour of societies, but have caused hatred of those who spoke against them. When Christ told men that they should love each other, He produced such fury that the mob shouted, “Crucify Him! Crucify Him!” Christians ever since have followed the mob rather than the Founder of their religion.
Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, 1954, part II: The Conflict of Passions, chapter 1: From Ethcs to Politics, n.2
More info.: https://russell-j.com/cool/47T-2_0102.htm
<寸言>
 いかなる宗教においても、宗教の創始者とその宗教を広める教団とはその性格を異にします。教団も組織の一つであり、組織は必ずといってよいほど、自己を維持するだけでなく、拡大させようと努力します。そうして組織の力が増すにつれ、その組織で権力を握る者は過信し、往々にして、腐敗していきます。宗教組織だけでなく、政党その他、大部分の組織において、それは運命であるかのように、同じ轍を踏んでいきます。
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