バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 彼らが既に重要なポストに就いている場合には、彼等を(周囲が)改善する望みはもちろんない。彼等はもはや助言を聞くことはないからである(つまり、聞く耳をもっていない)。不幸なことに通例、若者の改善(資質や能力の向上)は、年をとり要職についた人々の手にまかされている。30歳以上の人間を小学校の校長にしてはいけないと私は提案したい。

When men have already become important there is, of course, no hope of improving them, since they will no longer listen to advice. Unfortunately, the improvement of the young is generally left to those who have already become old and important.
Source: "On being good" in: Mortals and Others; Bertrand Russell's American Essays, 1931-1935, v.1
More info.: https://russell-j.com/BEING-G.HTM

<寸言>
 地位(ポスト)があがるにつれ、自分をサポートしてくれる人の数が増えていきます。地位が低い間は、周囲の批判に対し説明や説得を行い、自分を理解してもらえるように努力します。しかし、地位があがればあがるほど周囲の者が批判者を「つぶして」くれることが多くなりますので、そういった努力が不要となっていきます。そうして、ついには、自分の一言が非常に影響力を持つ「快適な」生活を送ることができるようになり、「裸の王様」が誕生します。これは政治の分野だけに限った現象ではありません。全ての分野で「裸の王様」が君臨しています。
 なお、「improving them」及び「the improvement of the young」と、「improve」という同じ単語を使っていますが、対象が重要人物と若者とでは、意味やニュアンスが違うはずだと思い、ChatGPT と対話したところ、次のような応答がありました。

★ ChatGPT の応答
【ラッセルが「improve」を使っている際、文脈に応じて異なるニュアンスを持っています。

<既に重要な地位に就いている人々を改善する希望はもちろんありません。>
・ここでの「improve」は、「既に形成されてしまった考え方や態度を改める」ことを指します。これは、新しい考え方や態度を受け入れるように彼らを変えることです。既に確立された価値観や習慣を持つ人々を変えるのは難しいという意味が含まれています。

<若者の改善は一般的に、既に年を取り重要な地位にある人々に任されています。>
・ここでの「improve」は、「教育や指導を通じて若者の能力や品性を向上させる」ことを指します。つまり、若者に対する教育や訓練によって彼らをより良くするという意味です。】

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