バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 「前進せよ、キリストの兵士達よ、戦争に向かうように行進せよ」というのは励ましの言葉である。神の意志が特定の行動を要求すると信じることで結束する人々は、そのように信ぜず結束していない人々よりも、より強い活力と情熱を持って敵と戦うことが期待されるかもしれない。 我が国(英国)の軍隊を統括する権威者達と時折接触する中で、彼らのほとんど全員が非常に信仰心が篤いことを、また、彼らの信仰の基礎を探求すると、キリスト教の信仰が水爆を投下する人々にとって励みになると彼らは考えていることを、私はいつも発見している。

"Onward, Christian soldiers, marching as to war" is an invigorating exhortation. Those who are united in believing that the Will of God enjoins certain things which the enemy does not do may be expected to fight the enemy with more energy and gusto, and with less compunction, than if they were not inspired by this belief. In my occasional contacts with those in authority over our armed forces I have found almost all of them deeply religious, and, when I have inquired into the basis of their faith, I have usually found that they think belief in Christianity encouraging to those who have to drop hydrogen bombs.
Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, (1954), chapter 10:Is there ethical knowledge ?
More info.:https://russell-j.com/cool/47T-1004.htm

<寸言>
 「信じる者は救われる(どんな残酷なことをしても救われる?」。  自国民に対しては「民主主義の原則」にのっとり、法の下の平等が保証されるが、敵国民や他国民に対しては適用除外とされます。ハマスによって3000人のイスラエル人が惨殺されましたが、ガザの市民は巻き添えによってその10倍がイスラエル軍によって殺害されても、キリスト教の信者は(イスラム教の信者も)「10倍返し」が許されるようです。


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