バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 思春期の年月は、私にとって、とても孤独であり,不幸であった。感情と知性の(生活の)両面で,自分の家族に対して,頑なに秘密を保つことを余儀なくされた。私の関心は,性と宗教と数学の間に分かれていた。思春期に性に没頭したことを想い出すと不愉快になる。あの頃私がどういうふうに感じていたかを思い出したくない。しかし,こういうふうであればよかったといった希望的なことは述べずに,事実あった通りを以下述べるよう最善を尽くしてみることにしよう。
The years of adolescence were to me very lonely and very unhappy. Both in the life of the emotions and in the life of the intellect, I was obliged to preserve an impenetrable secrecy towards my people. My interests were divided between sex, religion, and mathematics. I find the recollection of my sexual preoccupation in adolescence unpleasant. I do not like to remember how I felt in those years, but I will do my best to relate things as they were and not as I could wish them to have been.
Source: Bertrand Russell: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1, chap. 1, 1967
More info.:https://russell-j.com/beginner/AB12-010.HTM
<寸言>
 『ラッセル自伝』(The Autobiography of Bertrand Russell, 1967-1969, 3vols.) は読んで得るところが多い、驚くべき自伝です。しかし、現在の日本ではほとんど読む人はいないようです。1967年から1973年にかけて理想社から日高一輝(訳)で日本語訳が出版されましたが、残念なことに誤訳がけっこうあります。誰か新訳を出してくれるといいのですが・・・?

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