バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 もし全てのものに原因があるのなら、神にも原因がなければなりません。もし原因なしに何かが存在できるのなら、それは神と同じように世界かもしれず、従ってこの議論には何ら妥当性はありません。それは、世界は象の上にあり象は亀の上にあるというヒンズー教の見解と,全く同じ性質のものです。そうして、「亀は何の上にあるのですか?」と言われると、そのインド人は「話題を変えましょう」と言った(そうです)。

If everything must have a cause, then God must have a cause. If there can be anything without a cause, it may just as well be the world as God, so that there cannot be any validity in that argument. It is exactly of the same nature as the Hindu's view, that the world rested upon an elephant and the elephant rested upon a tortoise; and when they said, "How about the tortoise?" the Indian said, "Suppose we change the subject."
Source: Bertrand Russell: Why I am not a Christian, 1927.
More info.:https://russell-j.com/0399WINC.HTM

<寸言>
 以前掲載したもののリニューアル版です。

 常識的には、シャーロック・ホームズの信念のように、「あらゆるものには原因があるはずだ」と思いがち(断定しがち)です。しかし、理論哲学の立場から言えば、そんなことは簡単に言えません。論理的に考えることをめんどくさいと思う人は、「創造主」の存在を想定して、それ以上考えることをやめてしまいます。
 現代の理論物理学でも「時間というものは存在しない(かもしれない)」ということが話題になっています。しかし、これも、「神においては時間というものは存在しない。時間は神が創造したものであり、不完全で命に限りある人間はあたかも時間が存在するかのように錯覚してしまう。本当は時間などというものはないのだ」として、「考える苦労から解放」してくれるようです。まさに、「信じる者は救われる」というしだいです(笑)。
 因果関係(原因と結果の関係)についてのラッセルの考え方を知りたい方は、以下を参考にしてください。
 https://russell-j.com/beginner/INGAKANKEI.HTM
 https://russell-j.com/wp/archives/3327m

#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell