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A certain amount of excitement is wholesome, but, like almost everything else, the matter is quantitative. Too little may produce morbid cravings, too much will produce exhaustion. A certain power of enduring boredom is therefore essential to a happy life, and is one of the things that ought to be taught to the young.
Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, (1954), chapter 7:sin
Source: The Conquest of Happiness, 1930, chap.4: Boredom and excitement
More info.:https://russell-j.com/beginner/HA14-040.HTM
<寸言>
現代は刺激に溢れており、田舎にでも引っ越してテレビのない生活をしない限り、静かな生活はできそうもありません。いや、田舎に引っ込んだとしても、新聞をとり続けていれば、事件や事故、自然災害のニュースが毎日のように目に飛び込んでくるので、世の中に無関心になれない限り、心穏やかな生活は続きそうにありません。
「心穏やかな生活」は諦めるにしても、「興奮に満ちた生活」は、精神的な健康によくないことは多くの人が気づいているはずです。
しかし、ラッセルが言う「退屈に耐える力」を若いうちに身につけることの重要性を理解している人はあまりいなさそうです。「退屈に耐える力」は大切と言っても、弊害を生みそうなものもあります。たとえば、都会では、小学生が良い中学校(中高一貫校)に入学するために学習塾や予備校に通う生徒の集団を時々見かけ、「時代が変わったものだ」と思うこの頃です。
いや、「子供はそれほど不幸には感じていない」と言う人も少なくないかも知れませんが、自由にのびのびとした生活に親しんだ子供ならやりきれない気持ちになるのではないでしょうか? 脇目をふらない、そういった子供からは大人物は生まれそうにありません。
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell