バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 ・・・。もちろん『聖書』は存在していた。しかし、問題によっては『聖書』は沈黙して語らず、語っていても意見の分れるものもあった。(たとえば)利息をとって金を貸すことは法にかなっているかどうか。『聖書』には答えは見つからなかった。 子供のいない未亡人は亡くなった夫の兄弟と結婚すべきかどうか。 「レビ記」はノーと言い、「申命記」はイエスと言っている (両方とも、旧約聖書中の一書)
(「レビ記」第20-21;「申命記」第25-5)。


There was, of course, the Bible, but on some subjects the Bible was silent and on others it spoke with a divided voice. Was it lawful to lend money at interest? No answer was to be found in the Scriptures. Should a childless widow marry her deceased husband’s brother? Leviticus says no, Deuteronomy says yes (Lev. xx, 21 ; Deut. xxv, 5).
 Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, (1954), chapter 1
More info.:https://russell-j.com/cool/47T-0116.htm

<寸言>
 この前の文章を入れないと正確な理解はできませんが、長いので割愛しました。
 省略した文章は以下のとおりです。キリスト教徒全体にあてはまることも多いですが、ここでは「特に」プロテスタントに当てはまることをいっています。

 しかし、プロテスタント教徒は、カトリック教徒を悩ませたよりも、ずっと大きな困難に直面した。というのは、カトリック教徒にはまだ教会がありその倫理上の教えは無謬であったが、一方、プロテスタントは、政府が自分達と敵対する国々では、道徳的戒律の公式の情報源を全く持っていなかったからである。
But Protestants were faced with greater difficulties than those that beset Catholics, for Catholics still had the Church, whose ethical teaching was infallible, whereas Protestants had no official source of moral precepts in countries where the government opposed them.

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