ラッセル英単語・熟語1500 |
横になったままでいたいという熱烈な欲求にもかかわらず、ベッドから起き上がる瞬間から、(仕事を終え)夕方に一人きりになる瞬間まで - 部下を咎めたり、昼食に出された食べもののうち、一番嫌いでないものを選んだりする場合以外 - 彼には、衝動に基づいて行為する機会はほとんどない。その他すべての点において、彼は、衝動ではなく、意図的な目的に導かれている。 今、彼がすることは、彼がその行為が楽しいからではなく、その行為が金あるいはそれ以外の報酬を彼にもたらすと期待するからである。
From the moment when he gets out of bed in spite of a passionate desire to remain lying down, to the moment when he finds himself alone in the evening, he has few opportunities of acting on impulse except by finding fault with underlings and choosing the least disagreeable of the foods offered for his mid-day meal. In all other respects he is guided, not by impulse, but by deliberate purpose. What he does, he does, not because the act is pleasant, but because he hopes that it will bring him money or some other reward.
Source: Bertrand Russell: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, (1954), introduction
More info.:https://russell-j.com/cool/47T-introduction-03.htm
<寸言>
悲しいかな、原始人と異なり、現代人は衝動のままの生活はできません。お金を稼ぐ必要がないほど裕福ならば,わがままな生活も可能でしょうが、生活していくためにはお金を稼がなくてはならず。多くの人と協調して社会生活を送らなければなりません。
一方、子供は親が保護するので、気ままな生活がかなりできます。権力者も、つき従うものがフォローしてくれるので、子供に似たわがままを通すことができます。自分が指示・命令しなくても、「忖度」してくれる人がいっぱいいますので、増長していく運命にあります(安倍氏と麻生氏はその典型です)。
麻生氏(自民党副総裁)のように不規則発言をし続ければ、普通の市民ならば除け者にされてしまいます。しかし、麻生氏などは「力(権力や権限)」を持っているので、「馬耳東風」ですますことができます。もちろん、総理大臣としてはそんなわがままは許されませんので、麻生政権は1年足らずで(2008年9月24日から2009年9月16日まで) 終わってしまいました。いや、不規則発言のせいというより、能力がなかっただけかも知れませんが・・・?
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