バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 私としては、文化に関わる諸問題が、中国にとっても人類にとっても最も重要であると考える。もしこれらの諸問題が解決されるのであるなら、私は、その目的に奉仕するいかなる政治・経済体制も、多かれ少なかれ、平静に受け入れるだろう。けれども、不幸なことに(残念ながら)、文化的な諸問題については、金や権力を国家と個人の適切な目的と考える実際的な人間(実用的な/実務的な人間)は、ほとんど関心を持っていない。

For my part, I think the cultural questions are the most important, both for China and for mankind; if these could be solved, I would accept, with more or less equanimity, any political or economic system which ministered to that end. Unfortunately, however, cultural questions have little interest for practical men, who regard money and power as the proper ends for nations as for individuals.
Source: Bertrand Russell: The Problem of China, 1920.
More info.: (American ed. has title of: Why Men Fight: a method of abolishing the international duel )

<寸言>
 これは The Problem of China, 1922 からの引用です。特定の国についての批評は、特に時局的なことを扱っているものの批評は、書かれた当時の時代的背景を考慮する必要があります。これは、もちろん、1949年に中国が共産主義化される前の、欧米列強や日本によって植民地化される危機にあった中国です。
【参考:新島淳良「バートランド・ラッセルと中国」(ラッセル(著), 牧野力(訳)『中国の問題』(理想社,1970年9月刊。341+9 pp.)巻末解説)
 https://russell-j.com/cool/17T-KAI.HTM 】
 ラッセルは、1920年にロシアを訪問して英国に帰国してすぐに、ロシア共産主義(ボルシェヴィスム)の理論と実際について率直述べた The Practice and Theory of Bolshevism を出版しました。この本は、現在では先見の明のある名著として評価されていますが、社会主義革命を期待していた仲間の多くから批判を受けました。そういったあまり居心地がよくない時期に、中国講演協会から招待され、「渡りに船」と、2020年秋から2021年7月まで中国に滞在しました(なお、その後、英国への帰途に日本にも約2週間滞在しましたが、新聞各紙が連日ラッセルの一挙手一投足を報道し、一大「ラッセル・ブーム」が起こっています。)

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