バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 もしあらゆるものが原因をもたなければならないなら、神にも原因がなければならない。もし原因なしに何かが存在できるのであれば、その何かは神でも世界(そのもの)でも(松下注:悪魔でも)よいことになる。・・・。物事には必ず初めがなければならないという考え方は、実際には、人間の想像力の貧困によるものである。

If everything must have a cause, then God must have a cause. If there can be anything without a cause, it may just as well be the world as God, so that there cannot be any validity in that argument. ... The idea that things must have a beginning is really due to the poverty of our imagination
 Source: Bertrand Russell : Why I am not a Christian, 1927.
 More info.: https://russell-j.com/beginner/GOD-01.HTM

<寸言>
 何事にも原因があるはずなので、この世界を創造した第一原因があるはずだと信じる人がいます。宇宙論をかじった人なら、この宇宙はビックバンによって生まれたというのが定説になっており「宇宙に始まりがあったというのは科学的に証明されている」と主張するかも知れません。
 しかし、「最新の」宇宙論(参照:NHK2チャンネル、2022年8月2日22:00~23:00放送)によれば、ビックバンの前には物質というものは存在していなかったけれども素粒子の原料となったエネルギーは存在していて、エネルギーの「インフレーション」が起こり、その後、ビックバンが起こったというのが最有力の理論だそうです。
 アインシュタインによればエネルギーは物質の量に光の速度(の二乗)をかけたものに等しいということですので、ビックバンの前には「何もなかった」のではなく、「エネルギーは存在していた」ということになり、「そのエネルギーはどうやって生じたのか」という疑問が起こり、堂々巡りになります。
 世界は、永久にビックバンとビッククランチ(極限までの収縮)を繰り返しているという理論を唱える人もいて、科学は永久に「絶対的」かつ「包括的」な理論を発見することはできなさそうです。

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