バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 これまで謎であったものがわかったという感覚は,爽快かつ愉快なものである。よい教師なら誰でも,その感覚を(生徒に)与えることができなければならない。モンテッソーリ夫人は,彼女の生徒たちが字を書けることを発見したときの喜びぶりを述べている。私も,ニュートンがケプラーの第二法則を重力の法則から導き出したことを初めて読んだときの,ほとんど陶酔に近い感覚を覚えている。・・・。自発的に独りでする勉強は生徒に発見の機会を与え,そうして,あらゆることが授業(or学級)で教えられる場合に比べてよりしばしば,またより強烈に,知的冒険の感覚が与えられる。


The sense of understanding what had been puzzling is exhilarating and delightful ; every good teacher should be able to give it. Madame Montessori describes the delight of her children when they find they can write ; I remember a sense almost of intoxication when I first read Newton's deduction of Kepler's Second Law from the law of gravitation. ... . Initiative and individual work give the pupil the opportunity of discovery and thus afford the sense of mental adventure far more often and more keenly than is possible where everything is taught in class.
 Source: On Education, especially in early childhood, 1926
 More info.: https://russell-j.com/beginner/OE14-160.HTM

<寸言>
 「これまで謎であったものがわかったという感覚は爽快かつ愉快なものである」というのは誰でもが(少なくとも子供時代には)経験しています。知的に優れた仕事をする人はそういった経験を人一倍しているはずです。しかし、常識にとらわれていたらそういう経験はあまりすることができません。また、新しい発見をしても、うまく第三者に説明できない場合は、常識はずれであることから、世間的に厳しい状況に陥ることがあります。
 その点、科学の場合はそういうことはほとんどなく、科学者の場合は幸せな人生を歩んでいる人が多そうです。ラッセルが科学者をうらやましく思ったことがあったのも、哲学は真理探究のすばらしさを実感しながらも周囲に理解されない苦しみがある一方、成功した科学者はみな幸せそうに見えたからだと思われます。

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