バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 正確な知識の獲得は,退屈になりがちであるが,正確さを身につけることは,いかなる優れた仕事をするためにも不可欠なものであり,この事実は,適切な方法によって,子供にもはっきりとわからせることができる。近代的な教育法がこの点で失敗している以上,近代的教育法はまちがっている。他の多くの問題と同様,この問題においても,旧式の悪い形の訓練に対する反動は,不当なだらしのなさに傾いてしまっており,このだらしのなさは,古い外的な権威よりもいっそう内面的かつ心理的な新しい訓練に取って代わられなければならない。


The acquisition of exact knowledge is apt to be wearisome, but it is essential to every kind of excellence, and this fact can be made obvious to a child by suitable methods. In so far as modern methods fail in this respect, they are at fault. In this matter, as in many others, reaction against the old bad forms of discipline has tended to an undue laxity, which will have to give place to a new discipline, more internal and psychological than the old external authority.
 Source: On Education, especially in early childhood, 1926
 More info.: https://russell-j.com/beginner/OE14-080.HTM

<寸言>
 私見ですが、日本の公教育においてはメディア・リテラシー教育がほとんどなされてきませんでした(最近、少し始まりました)。政治や歴史に関する教育・学習においては、いろいろな立場をできるだけ公平にとりあげればよいはずですが、たとえば、どこかの政党の都合の悪い情報は「偏向教育だ」ということでとりあげることができません。
 それは子供に対してだけではありません。プライバシー保護、外交機密、その他の理由で(というより「口実」にして)、多くの重要な公文書が非公開(or一部非公開)にされたり、改ざんされたり、(記録すべきものを)記録しなかったりというように、「由らしむべし知らしむべからず」の精神が行き渡っています。そうしてそのおかげで、通常だったら失脚するであろう政治家が多数生き残っています。それを許しているのは国民ではありますが・・・。

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