バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 『拝啓バートランド・ラッセル様』第3部から引用

【しっかりした自分の意見を持てないと悩む15歳の少年の手紙(省略)に対するラッセルの(1963年3月21日付の)返信】

「精神の独立に危険なのは、誤りをすることではなく、全てに疑問を抱かなくなることです。疑うことが大切なのは、自由な精神、囚われない精神を失なわないためです。  私は、自由な精神と無知な精神とを混同しないようにと言いたい。真理はなかなか分りにくいものだということ、そして、純粋に探求を続けようとする精神と何物にもとらわれない自由な精神にとって、'確実なこと' と言うものはそうやすやすと認められるものでない、と言いたい。・・・
 ・・・。私の『西洋哲学史』を読んで頂ければ、私の言う意味を理解してもらえるでしょう。」
 

【 A reply to 15 years old boy's letter】

It is not error which is a danger to independence of mind. It is unwillingness to question everything. When you come to a point of view, maintain it with doubt. This doubt is precious because it suggests an open mind. I do not mean to argue that we should confuse an open mind with an empty one. I only mean to suggest that truth is an elusive thing, and that certainty is never available to a genuinely enquiring and independent mind. (Mar. 21, 1963)
Source: Dear Bertrand Russell, 1969, pt.3, n5
 More info.: https://russell-j.com/beginner/OPENMIND.HTM

<寸言>
 相手が言っていることが間違っているかあるいは正しいかは、相手の言っていることを理解した後に、初めて判明します。
 しかし、無名であったり、力を持っていない場合は、自分が言っていることを理解しようとしてもらえないこと(門前払い)がけっこうあります。それに反し、愚かなことを言っても、間違ったことを言っても、権力や権限を持っている場合は、はっきり間違いを指摘をされることはあまりないために、裸の大様があちこちに出現します。
 中学生や高校生からの手紙に真面目に答えてくれるラッセルのような思想家は日本にはあまりいそうにありません。今は亡き鶴見俊輔なんかはそういった数少ない知識人の一人でしたが・・・。

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