バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 いかなる国も国民的誇り(自国は世界に冠たる国との自負)を助長したいと望んでおり、偏見のない歴史(を教えること)ではそれは実現できないという意識をもっている。そこで、無防備な子供達は、事実の捻じ曲げ、ある種の事実の隠蔽、様々な暗示といったやり方で教えられる(ことになる)。・・・。
 国家間の良好な関係が望まれるとすれば、採るべき第一の方策のひとつは、歴史教育を全て国際的な委員会に付託し、現在あらゆる場所で必要とされているような愛国的偏見を持たない中立的な教科書を作成すべきであろう。

Every State wishes to promote national pride, and is conscious that this cannot be done by unbiased history. The defenceless children are taught by distortions and suppressions and suggestions. ...
If good relations between States were desired , one of the first steps ought to be to submit all teaching of history to an international commission, which should produce neutral textbooks free from the patriotic bias which is now demanded everywhere
Source: What is Freedom?, 1953
 More info.: https://russell-j.com/beginner/RECONST.HTM

<寸言>
 「世界史」の教科書を各国で編纂するような時代ではもうなくなっています。世界史の教科書を作るための国際委員会を設けて世界史の教科書を編纂し、その世界史の歴史観のもとで、各国史を地方史としてまとめるのがよいと思われます。世界史の教科書には各国の意見が一致するものだけを掲載し、意見が違うところは副読本のなかに列記し、学習者の知的興味に応えるようにすべきでしょう。
 もちろん、世界との交流のない古代以前については、各国の自由にまかせても大丈夫でしょうが、方法論はできるだけ統一したほうがよりよいと思われます。
 
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