バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 保育園(nursery schoool 保育学校)では,子供は,安心感を与える大人に影ながら見守られた子供達からなる環境をそこに見いだすだろう。保育園(保育学校)では,警戒すべき危険は最小限にとどめられるだろう。神経が細かくゆきとどいた環境が可能にする範囲で,子供への禁令は最小限のものとされるであろう。
 夕方,子供は家に帰り,親と子供は互いに愛し合い,そうして万事うまくいくにちがいない。このうえなく夫思いの妻でさえ,夫がほとんど一日仕事で外にいることを喜ぶだろう。(妻と同様,)母親もまた心の安らぎを必要とする。

There (in the nursery school) the child would find an environment composed of other children, with a grown-up in the background who would unobtrusively give a sense of safety. There would be a minimum of dangers to be guarded against; and there would be as few things forbidden as a carefully arranged environment would make posible.
In the evening the children would return home, their parents would love them and they love their parents, and all would be well. Even the fondest wife is glad that her husband is out at business most of the day, and mothers have need of relief quite as much as wives.
Source: Mortals and Others, v.1, 1975
 More info.: https://russell-j.com/CHILDREN.HTM

<寸言>
 100年前の英米の話です。現在では、保育園に幼児をいかせることは日本でも当たり前になっていますが、百年前(大正時代から昭和初期)の日本は、専業主婦がほとんどでしたので、「保育を十分に受けることができない」子どもたちのために福祉事業の一環としてのみ保育所はつくられていました。(保育園を所轄する厚生労働省の前身でもある厚生省は、1938年になってようやく設置されています。)そういうことであれば、当時の保育園・保育所は託児所のようなものであり、教育機能はあまりなかったものと考えられます。
 富裕層以外は、小さな子どものいる女性は、自分(だけ)の時間など家庭ではほとんど持てなかっただろうと想像されます。

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