バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 もし教育の目的が、生徒に特定の結論を受け入れさせることよりも、生徒自身に考えさせることにあるということになれば、教育のあり方はまったく違ったものとなるだろう。即ち、その時には、現在ほど授業がどんどん進められることはなくなり、討論(議論)の機会がより多く与えられ、生徒が何らかの興味を感じる事柄に教育を関わらせる試みがより多くなされるであろう。
 ・・・。知的冒険の喜びは、成人男女よりも若い人々の間にはるかに広く見られるものである。子供達の間ではそれはきわめて普通のことであり、物まねとか空想の時期から自然に育ってくる喜びなのである。大人になってからその喜びが稀なものになるのは、教育を受けている間にその喜びを抹殺してしまうようなあらゆることがなされるからである。

If the object of education were to make pupils think, rather than to make them accept certain conclusions, education would be conducted quite differently :there would be less rapidity of instruction and more discussion, more occasions when pupils are encouraged to express themselves, more attempt to make education concern itself with matters in which the pupils feel some interest. ...
... The joy of mental adventure is far commoner in the young than in grown men and women. Among children it is very common, and grows naturally out of the period of make-believe and fancy. It is rare in later life because everything is done to kill it during education.
Source: Principles of Social Reconstruction,1916, chap. 5.
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<寸言>
 希望の大学に入るために1年間(浪人した場合はもう1年間)受験勉強に専念することは悪いことではありません。しかし、自分の適性の問題や、学問に対する興味関心の問題は二の次で、他人より優位にたつことが主眼の受験勉強専念は、(教育に税金を支出する)社会だけでなく、本人のためにもよくありません。
 医療と教育については、受益者負担ではなく、特別なものでない限り、国費負担にしてもらいたいものです。お金がかりすぎるように思われても、間違いなく国民の資質や知識・技術の向上に役立ち、対外競争力がますとともに、国の富(国富)と国民の幸福の両方が増していくはずです。

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